〔東京外為〕ドル、146円台前半=株安や米金利低下などで下落(3日午後3時)

AI要約

3日午後の東京外国為替市場では、ドルの対円相場が日経平均株価の下落や時間外取引での米長期金利の低下に圧迫され、1ドル=146円台前半に下落した。

朝の取引では一時147円20銭まで上昇したものの、日経平均の下落に影響されてじり安となり、終日で146円35~35銭の水準で推移した。

ユーロも対円で下落し、対ドルでは小安い値動きとなった。

 3日午後の東京外国為替市場のドルの対円相場(気配値)は、日経平均株価の下落や時間外取引での米長期金利の低下などに圧迫され、1ドル=146円台前半に下落している。午後3時現在は146円35~35銭と前日(午後5時、146円47~48銭)比12銭のドル安・円高。

 ドル円は早朝、前日の海外市場でやや買われた流れを受け、146円80銭台で取引された。午前9時前後にいったん売られた後は、実需筋の買いが優勢となり、仲値前後は147円20銭に上値を切り上げた。もっとも、同水準では戻り売りに押され、正午前後は146円60銭台に伸び悩んだ。午後は、日経平均の下落に伴ってじり安となった

 前日の海外市場は、欧州時間に買いが強まり、147円近辺に上昇。米国時間の序盤には147円10銭台に続伸した。その後は、レーバーデーで市場参加者が少ない中、146円80銭台に水準を下げた後はこう着商状が続いた。

 東京時間は、朝方は実需筋の買いが入ったものの、「新規買い材料には乏しいこともあり、上値を追うには至らなかった」(FX業者)とされ、買い一巡後は戻り売りに押された。「147円台ではなお利食い売りも厚かった」(為替ブローカー)こともあり、上値の重さを嫌った売りも出たとみられる。午後は「日経平均の軟調な展開や米長期金利の低下などを眺めて調整売りが優勢になった」(同)とみられ、下値を切り下げる展開となった。目先は日本時間の今夜に8月のISM米製造業景況指数(PMI)の発表を控えているが、「なお調整売りが出やすい」(同)との声が聞かれる。

 ユーロも午後は対円で下落。対ドルは小安い。午後3時現在、1ユーロ=161円81~84銭(前日午後5時、162円09~10銭)、対ドルでは1.1058~1058ドル(同1.1066~1067ドル)。