独労組IGメタル「あらゆる選択肢検討」、VWの工場閉鎖検討で

AI要約

IGメタルは、VWの国内工場閉鎖検討に対し、週4日勤務への移行も含めあらゆる選択肢を検討すると表明。

IGメタルの会長は週4日勤務への移行を検討すると述べるも、経営側の提案待ち。

VWの過去の労使協定についても触れられ、競争力低下からの廃止経緯が明らかに。

独労組IGメタル「あらゆる選択肢検討」、VWの工場閉鎖検討で

Victoria Waldersee

[ベルリン 5日 ロイター] - ドイツ最大の産業別労働組合IGメタルは、同国の自動車大手フォルクスワーゲン(VW)が初の国内工場閉鎖を検討していると表明したことについて、工場閉鎖を回避するため、週4日勤務への移行も含め、あらゆる選択肢を検討する方針を示した。

IGメタルのクリスティアーネ・ベンナー会長は、週4日勤務への移行を検討するかとの質問に「考えられる」と発言。ただ、経営側がどのような解決策を提示するか、さらに情報がなければ、詳細な案を提示することはできないと述べた。

VWでは1993年、コスト削減策の一環で勤務時間を20%減らし週4日(28.8時間)とする2年間の労使協定が成立。賃金の削減率は20%未満だった。

この合意は、国内6工場の従業員3万人の雇用を維持する革新的なモデルとの評価が多く、その後も延長されたが、経営陣が競争力低下につながるとして06年に廃止を決めた。