ドイツVW従業員、工場閉鎖拒否 本社の会合で経営陣の説明に反発

AI要約

フォルクスワーゲン(VW)の経営陣が従業員に国内工場の閉鎖を検討していることを説明。従業員は工場閉鎖やリストラ、賃金カットに反対。

業績悪化からの立て直しのため、生産性向上とコスト削減が必要との説明。2029年までの雇用保障協定の破棄も示唆され、従業員らが抗議。

VWは世界的なEV販売減速や中国の景気低迷で業績が悪化。ドイツ国内の工場閉鎖を検討中。

 【ベルリン共同】ドイツ自動車大手フォルクスワーゲン(VW)の経営陣は4日、北部ウォルフスブルクの本社での会合で従業員に、コスト削減で国内工場の閉鎖を検討していることなどを説明した。従業員側の代表は「業績悪化の責任は経営陣にある」と述べ、「工場閉鎖やリストラ、賃金カットは受け入れられない」と拒否する姿勢を示した。

 地元メディアによると、会合でアントリッツ最高財務責任者(CFO)は、業績悪化からの立て直しに向けて「生産性を高め、コストを削減する必要がある」と理解を求めた。具体的な計画は明らかにしなかった。ブルーメ最高経営責任者(CEO)も出席した。

 経営陣は2029年までの雇用保障協定の破棄も示唆しており、従業員の代表は「雇用保障は継続されなければならない」と訴えた。従業員ら約2万5千人が参加し、警笛を鳴らすなどして強い抗議を示した。

 VWは世界的な電気自動車(EV)の販売減速や最大の自動車市場である中国の景気低迷で業績が悪化。2日にドイツ国内の工場の閉鎖を検討していると明らかにした。