〔欧州株式〕軒並み下落=英0.35%安、独0.83%安(4日)

AI要約

欧州株式市場は4日軒並み下落。米景気と中国経済の先行きに懸念が広がる中、ハイテク株を中心に売りが広がった。

9月は株価のパフォーマンスが悪い月で、さらなるボラティリティーが見込まれる。世界的な成長懸念が金融市場を支配している。

FTSEやDAXではそれぞれの構成銘柄で急落や上昇がみられた。

 【ロンドン時事】4日の欧州株式市場は軒並み下落した。英FT100種平均株価指数(FTSE100)は前日終値比28.86ポイント(0.35%)安の8269.60で引けた。

 ドイツ株式主要40銘柄指数(DAX)は0.83%安、フランスCAC40種指数は0.98%安、ストックス欧州600種指数は0.97%安だった。

 米景気の先行きや中国経済の低迷に懸念が広がる中、ハイテク株を中心に売りが広がった。仏LVMH(モエ・ヘネシー・ルイ・ヴィトン)や英バーバリーなど高級ブランド株も大きく下げた。

 ハーグリーブス・ランズダウンのアナリスト、スザンナ・ストリーター氏は「世界的な成長懸念が金融市場を支配している」と指摘。その上で「9月は歴史的に株価のパフォーマンスが最も悪い月で、さらなるボラティリティーが見込まれる。帽子をしっかりと押さえる時期だ」とコメントした。

 FTSEの構成銘柄では、通信大手エアテル・アフリカが5.17%安、住宅大手バラット・デベロップメンツが4.56%安と売られたほか、今月23日に構成銘柄から外れると発表されたバーバリーも4.53%安と急落した。一方、航空機エンジン大手ロールス・ロイスは1.78%高、たばこ大手インペリアル・ブランズは1.64%高、通信大手ボーダフォンは1.48%高となった。

 DAXでは、半導体大手インフィニオン・テクノロジーズが3.82%安、商用車大手ダイムラー・トラックが3.29%安、コメルツ銀行が2.71%安と下げを主導。半面、不動産大手ボノビアは2.48%高、通信大手ドイツテレコムは1.16%高、ドイツ取引所は0.84%高で取引を終えた。