カナダ中銀が利下げ、3会合連続 成長鈍化を懸念

AI要約

カナダの中央銀行であるカナダ銀行が政策金利を0.25%引き下げ、4.25%とした。これは3回連続の利下げで、成長が鈍化しインフレ率が低下する可能性があるとの懸念を表明した。

7月のインフレ率は40カ月ぶりの低水準の2.5%となったが、カナダ銀行の目標を上回っている。しかし、経済は予測よりも減速している模様。

カナダ銀行総裁は将来的なインフレ率の緩和が見込まれる場合、さらなる政策金利の引き下げを予想している。

カナダ中銀が利下げ、3会合連続 成長鈍化を懸念

Promit Mukherjee David Ljunggren

[オタワ 4日 ロイター] - カナダ銀行(BOC、中央銀行)は4日、政策金利を0.25%ポイント引き下げ、4.25%とした。利下げは3会合連続。予想より弱い成長によりインフレ率が急速に低下する可能性があると懸念を表明した。

マックレム総裁は「経済が減速し過ぎてインフレ率が下がり過ぎるリスクに一層警戒する必要がある。われわれはインフレが目標を上回ることと同じくらい、目標を下回ることも懸念している」と述べた。

7月のインフレ率は40カ月ぶりの低水準となる2.5%に低下したが、それでもカナダ銀行の目標である2.0%を上回っている。しかし、経済は6週間前にカナダ銀行が予測していたよりも減速しているようだ。

7月下旬、カナダ銀行は第3四半期の成長率を前年比2.8%と予測していた。マックレム総裁は、6月と7月の経済指標から見てその達成が危ぶまれているとした。

さらに、インフレが7月時点の予想におおむね沿う形で引き続き緩和すれば、政策金利のさらなる引き下げを予想するのは合理的だと述べた。