なぜ?廃校に外国人観光客 玉入れ&教室掃除に大満足 日米の違い感じる
外国人観光客が日本の学校体験プログラムに参加し、初めての給食や授業に大満足している様子。
アメリカ人のジューンさんはアニメを通じて日本の学校に興味を持ち、現地での体験を通じて日本とアメリカの教育の違いを感じる。
日本の学校の日常を振り返りつつ、自身の教師としての経験を生かすために、生徒への教訓を得た。
今年、日本を訪れた外国人は過去最速で2000万人を突破しています。彼らが夢中になる意外な場所がありました。
羽田空港から車でおよそ1時間、千葉県君津市の山奥を訪れたのは、日本を旅行中のアメリカ人のジューンさん(26)とジョセフィンさん(27)です。
ジューンさん
「理想は学級委員長になりたい」
制服に初めて着替えた2人が参加したのは、廃校となった校舎で日本の学校体験ができるプログラムです。
1限目は書道の授業。数ある見本の中からジューンさんは「愛」を選びました。
ジューンさん
「とても難しかった。たくさん練習しないといけなかったから」
「(Q.点数をつけるなら?)10点満点で10点、いや100点!」
午前中の授業を終えた2人。慣れないことに集中したからでしょうか、おなかがすいたようです。
教室に続々と運ばれてきたのは給食です。献立はカレーや揚げパン、ビンの牛乳などの定番メニュー。給食着を着て、盛り付け合います。
初めての日本の学校給食に大満足です。その後も着物に着替えて日本の歴史を学ぶ授業を受け、体育では玉入れや綱引きにチャレンジしました。
授業だけでなく、しっかりと教室の掃除まで行います。
ジューンさん
「(Q.きょう撮った写真は友達に見せる?)もちろん!絶対にインスタグラムに載せる」
なぜ、こうしたプログラムに参加したのでしょうか?
ジューンさん
「私たちはアニメをたくさん見るので、日本の学校に興味がありました。時代をさかのぼった感覚で、ノスタルジーを感じる。とても素敵」
実は、アメリカの高校で物理の教師をしているというジューンさん。日本とアメリカの学校の違いを肌で感じることもできたようです。
ジューンさん
「日本の高校の日常を体験して、文化を比較するのが面白かった。こっちの給食のほうが断然おいしかった」
「(Q.今後に生かせる物はあった?)生徒たちにもっと教室の掃除をさせようと思った。『ゴミを教室に残すな』ってね」