スイス第2四半期GDP、前年比+1.8% 五輪や欧州選手権が寄与

AI要約

スイスの第2・四半期の国内総生産(GDP)は前年同期比1.8%増加し、スポーツイベントの影響を除くと1.4%増だった。

パリ五輪やサッカーの欧州選手権の放送収入や医薬品、化学製品の生産拡大が成長要因となった。

国際環境の厳しさから、今年のGDP伸び率は1.8%を下回り、現在の予測は1.2%程度。

スイス第2四半期GDP、前年比+1.8% 五輪や欧州選手権が寄与

[チューリヒ 3日 ロイター] - スイス経済省経済事務局(SECO)が3日発表した第2・四半期の国内総生産(GDP)は前年同期比1.8%増加した。

パリ五輪やサッカーの欧州選手権の放送収入が寄与したほか、医薬品や化学製品の生産が拡大した。

スイスには欧州サッカー連盟(UEFA)や国際オリンピック委員会(IOC)などスポーツ団体の本部があり、こうした団体が主催するイベントのライセンス、マーケティング権、チケットの販売が付加価値を生み出す。

スポーツイベントの影響を除くGDPは1.4%増だった。第1・四半期の0.3%増から加速した。

第2・四半期のGDPは前期比では0.5%増。スポーツイベントを含むベースでは0.7%増。

SECOのエコノミストは、第2・四半期のGDP改善にもかかわらず、今年のGDP伸び率が長期平均の1.8%を下回ると予測。「国際環境は依然として厳しい。全体として成長率は通常よりやや鈍化し、現在の予測である1.2%程度になる見通しだ」と述べた。