「名古屋から国際的スタートアップ生みたい」。来年2月に初の大規模イベント、主催者らが意気込み

AI要約

名古屋を舞台にした大規模なスタートアップイベント「TechGALA Japan」が2025年2月に開催されることが発表された。

TechGALA Japanは、中部地域のスタートアップ・エコシステムを形成するためのイベントであり、国内外の起業家らが参加し、トークセッションやピッチコンテストなどが行われる予定。

地元愛知・名古屋地域は製造業の集積地であり、イベントのテーマは世界の潮流に先駆けた分野を掲げている。

「名古屋から国際的スタートアップ生みたい」。来年2月に初の大規模イベント、主催者らが意気込み

名古屋を舞台にした大規模なスタートアップイベント「TechGALA Japan(テックガラジャパン)」が2025年2月に開催されるのを前に、名古屋市内で9月2日、イベントの主催者らが記者会見を開いた。

会見にはTechGALA Japanを主催する、中部経済連合会・名古屋大学・愛知県・名古屋市らの代表が出席。中経連会長の水野明久氏(中部電力相談役)は「名古屋地域は製造業の集積地。ものづくりの中心地から、国際的に競争力のあるスタートアップを生み出していきたい」と意気込みを語った。

TechGALA Japanは、中経連、名古屋大学、愛知県、名古屋市、浜松市などによって組織する「Central Japan Startup Ecosystem Consortium」が主催。同コンソーシアムはスタートアップ・エコシステムの形成を目的としている。愛知・名古屋および浜松地域は2020年7月、内閣府がスタートアップ・エコシステム「グローバル拠点都市」として選定した。

Tech GALA Japanは2025年2月4~6日の3日間、名古屋・栄地区や鶴舞地区で開催する。期間中は国内外の起業家らが約300人集まり約80のトークセッションを開くほか、海外市場を目指す日本のスタートアップや日本市場を狙うグローバルスタートアップを対象としたピッチコンテスト、ハッカソンなどが開催される。

主催者によると来場者は5000人以上を想定しており、そのうち2割は外国からの参加を見込んでいる。

TechGALA Japan総合イベントプロデューサーで、IT企業に特化したカンファレンス事業で起業するなど、テックイベントに詳しい詳しい奥田浩美氏(※)は、「1番未来を作れると私が思った場所がこの愛知、名古屋だった。日本の勝ち筋がここにあるんじゃないかと思っている」と話した。

TechGALA Japanのコンテンツテーマは、「境界を超えるモビリティ革命」、「持続可能な環境の実現」、「マテリアル革新力:世界産業全体の強靭化」などの5つを掲げている。

愛知県はトヨタを始め世界的なメーカーを生んだ土地であり、また名古屋大学はノーベル賞受賞者を輩出し、大学発のスタートアップも多く生み出している。

「イベントで掲げた5つのテーマは、世界の潮流としてこれから先、最も先伸びてくるだろうという分野。そしてこの地域では、これらのテーマについて、すでにどんどん先を走っている。

世界中からの参加者を集めて、この地域で日本の勝ち筋を見せていきたい」(奥田氏)

※奥田浩美…ウィズグループ代表。インド国立ボンベイ大学(現州立ムンバイ大学)大学院社会福祉課程修了(MSW)。1991年にIT特化のカンファレンス事業を起業し数多くのITプライベートショーの日本進出を支える。情報処理推進機構・未踏IT人材発掘育成事業委員、「IT人材白書」委員など。