ハリス氏、日本製鉄のUSスチール買収に事実上反対 組合にアピール

AI要約

米大統領選の民主党候補、ハリス副大統領は、ペンシルベニア州ピッツバーグでの集会で、米鉄鋼大手USスチールの日本製鉄による買収に反対を表明。

USスチールの所有と運営を米国内に留めるべきとのスタンスを初めて示し、労働組合からの支持拡大を図る。

ピッツバーグは鉄鋼の街として知られ、組合票の大きな影響力があるペンシルベニア州での選挙戦に影響を与えそう。

ハリス氏、日本製鉄のUSスチール買収に事実上反対 組合にアピール

 米大統領選の民主党候補、ハリス副大統領は2日、米ペンシルベニア州ピッツバーグでの集会で、米鉄鋼大手USスチールについて「米国で所有され、運営され続けるべきだ」と述べ、日本製鉄による買収に事実上、反対する姿勢を明らかにした。買収についてハリス氏が意見を表明するのは初めて。11月に迫る大統領選での支持拡大を目指し、反対する労働組合にアピールした形だ。

 ピッツバーグは「鉄鋼の街」として知られ、USスチールが本拠を構えるほか、買収に反対している全米鉄鋼労働組合(USW)の本部もある。ペンシルベニア州は大統領選の激戦州の一つで、鉄鋼関係の労働者が多く住み、組合票の行方が選挙結果を左右しかねない。