上場維持コスト増による非公開化を尊重、企業の「質」重視=東証

AI要約

東証は資本コストや株価を意識した経営を求め、企業価値向上への取り組み継続を表明。

上場維持コスト増加で非公開化の経営判断が増えても判断を尊重し、上場企業の質を重視する姿勢を持つ。

対応状況に応じて企業をグループ分けし、投資家とのコミュニケーション促進や目線のずれ解消に取り組む。

上場維持コスト増による非公開化を尊重、企業の「質」重視=東証

Shinichi Uchida

[東京 30日 ロイター] - 東証は30日、上場企業に求めている「資本コストや株価を意識した経営」を巡り、今後の方針を示した。要請から1年の振り返りとして改革は始まったばかりと指摘し、企業価値向上への取り組み継続を表明。上場維持コスト増加により非公開化の経営判断が増えても「判断を尊重」するとし、上場企業の数ではなく質を重視する姿勢を打ち出した。

対応状況について「自律的に取り組みを進める企業」「今後の改善が期待される企業」「開示に至っていない企業」にグループ分けし、投資家との目線のずれ解消に向けた検討材料の提供や円滑なコミュニケーションの促進などを働きかけていく。