独連銀総裁「急激な利下げ回避すべき」、インフレ率2%回帰間近も

AI要約

欧州中央銀行(ECB)理事会メンバーのナーゲル独連銀総裁は、インフレ率の目標達成は間近だが、まだ水準には戻っていないため急激な利下げは避けるべきとの考えを示した。

ナーゲル総裁はインフレ率が来年後半に目標水準で安定する見込みであると述べ、慎重な姿勢を求めた。

ユーロ圏のインフレ率は鈍化しており、ECBの利下げの見通しもあるが、回復は時間がかかる見通しである。

独連銀総裁「急激な利下げ回避すべき」、インフレ率2%回帰間近も

[フランクフルト 29日 ロイター] - 欧州中央銀行(ECB)理事会メンバーのナーゲル独連銀総裁は29日、インフレ率の2%目標達成は間近に迫っているものの、まだその水準には回帰していないため急激な利下げは回避すべきとの考えを示した。

ナーゲル総裁は「物価安定のタイムリーな回復を当たり前に実現できると考えるべきではない」と指摘。「われわれは慎重になる必要があり、政策金利は急激に引き下げるべきではない」と述べた。

ユーロ圏のインフレ率は2022年秋の2桁台から7月には2.6%まで鈍化しており、ECBが来月の理事会で利下げに動くとの見方が大勢となっているが、インフレ率が目標水準で安定するのは来年後半に入ってからとみられている。