24年メキシコ成長率予想、1.5%に下方修正 外需軟化で=中銀

AI要約

メキシコ中央銀行は、今年の経済成長率見通しを1.5%に引き下げ、外需の低迷とインフレを反映した。

4-6月期の成長率が予想を下回り、外需が弱い状況が続くと指摘された。

インフレ率見通しも上方修正され、今後のインフレ環境について言及があった。

24年メキシコ成長率予想、1.5%に下方修正 外需軟化で=中銀

Sarah Morland

[メキシコ市 28日 ロイター] - メキシコ中央銀行は28日公表した四半期報告で、今年の経済成長率見通しを1.5%とし、前回予想(2.4%)から引き下げた。2025年についても1.5%から1.2%に下方修正した。外需の低迷と根強いインフレを反映させた。

中銀は、4─6月期の成長率が予想を「顕著に」下回ったと指摘。建設や米製造部門が軟化するとみられることから、外需は弱い状況が続くと分析した。

公式統計によると、4─6月期のメキシコ国内総生産(GDP)は前期比0.2%増だった。昨年後半以降の景気減速傾向が鮮明になった。

中銀はインフレ見通しについて、10─12月期のインフレ率を4.4%(前回予想時は4%)に上方修正。コアインフレ率は3.9%(同3.8%)に引き上げた。 一方、25年10─12月期までには目標の3%に収束するとの見通しを維持。今後のインフレ環境は追加利下げの議論を許容できる程度だとの見方を示した。