今年6月から導入された定額減税、「手取り額の増加を期待しない」人は何割いる?

AI要約

政府が実施している定額減税制度について、国民の期待や使い道に関する調査結果が発表された。

57.8%の納税者が定額減税に期待していないと回答し、その理由や期待する人たちの意見が示されている。

調査では多くの人が減税されたお金を貯金や投資に充てることを考えており、消費面での使い道は比較的少ない傾向がある。

今年6月から導入された定額減税、「手取り額の増加を期待しない」人は何割いる?

ここ数年続く記録的な物価上昇。これを受けて政府は、国民の負担を緩和するべく、6月から「定額減税」を実施している。端的に言えば「税負担が軽減され、給料が増える」同制度。では実際のところ、対象となる納税者たちはどれくらい「定額減税」に期待しているのだろうか?

MS-Japanはこのほど、全国の男女472名を対象に「定額減税」に関する実態調査を実施し、その結果を発表した。

定額減税による「手取り額の増加」への期待は、過半数の57.8%が「期待していない」と回答。また、「期待していない」派、「期待している」派のそれぞれの意見としては、下記のような回答が寄せられた。

▼定額減税に「期待していない」理由(一部抜粋)

・額が大きくないため効果を実感しにくい(内部監査)

・また増税されたら意味がない(総務)

▼定額減税に「期待している」理由(一部抜粋)

・毎月の控除が負担だったため嬉しい(経理)

・手取り増加分を生活費等に充てられる(事務所勤務スタッフ)

・増税ばかりだったから(人事)

続いて、「減税された分のお金の使い道」についても調査を実施。1位は「貯金」、2位は「投資・運用」という結果になった。「趣味・旅行など」の娯楽での使用はわずか5.7%であり、減税分のお金の使用については保守的な姿勢が明らかになった。

ランキング外の「その他」の意見としては、「特に決めていない」「減税された金額は物価高で消えてしまう」「災害支援団体に寄付する」などが挙げられた。

後編では今後も「定額減税が継続されるべき」と考える人の割合や、定額減税の制度運用担当者に調査して、運用内容の満足度についての回答などを紹介していく。

<調査概要>

調査方法:WEBアンケート

調査対象:全国の男女

調査テーマ:「定額減税」に関する実態調査

有効回答数:472名

調査実施日:2024年6月18日~6月25日

調査主体:株式会社MS-Japan

※本調査のグラフ内の構成比は、小数点以下第2位を四捨五入しているため、合計しても必ずしも100とはならない場合がある。

出典元:MS-Japan調べ

構成/こじへい