コンビニオーナーと店長の年収の差は「400万円」!?役割や働き方の違いとは?

AI要約

コンビニの経営に携わりたい方に向けて、コンビニオーナーと店長の違い、年収の比較、役割の違いについて解説。

コンビニオーナーは所有者であり、店舗の経営方針を決定する権限がある。一部のオーナーは店長も兼任するが、他の人に任せて経営に専念することも可能。

コンビニエンスストア店員やコンビニ店長の平均年収を参考にすると、オーナーの中央値は店長や店員の平均年収を上回っているが、地域差や企業規模によって異なる可能性がある。

コンビニオーナーと店長の年収の差は「400万円」!?役割や働き方の違いとは?

将来的に、コンビニの経営に携わりたい方の中で、コンビニオーナーと店長の違いを完全には理解できていない方もいるのではないでしょうか。実は、コンビニオーナーと店長では年収が数百万円異なる場合があるようです。

本記事では、コンビニフランチャイズにおけるオーナーと店長の違いについて、年収・役割・働き方の視点から分析します。

フランチャイズ加盟を検討している方や、コンビニ経営に携わりたい方はぜひご覧ください。

経済産業省の「新たなコンビニのあり方検討会」の資料によると、令和元年のコンビニオーナーの年間収入割合は、表1の通りです。年収階級で最も多いのは「250万円以上500万円未満」の32%で、「500万円以上750万円未満」の25%と続きます。

表1

出典:経済産業省 「第3回 新たなコンビニのあり方検討会 資料2-1」を基に筆者作成

一方、厚生労働省 職業情報提供サイト「jobtag」によると、コンビニエンスストア店員の平均年収は361万円ということでした。コンビニ店長のみの金額ではないことや、平均の値であることは留意するべきですが、オーナーの中央値「500万円以上750万円未満」を最大389万円下回ります。

また、厚生労働省の「令和元年賃金構造基本統計調査」によると、従業員10名以上の企業に勤める労働者の平均年収は494万3300円です。コンビニオーナーの中央値はこの平均年収を上回りますが、「コンビニエンスストア店員」の平均年収は133万3300円低いという結果になります。

ただし、コンビニの給与には地域差があると考えられます。したがって、地域を限定して比較した場合には異なる結果が現れる可能性もあるでしょう。

そもそも、フランチャイズにおけるコンビニオーナーと店長の役割の違いが分からない方もいらっしゃるのではないでしょうか。

一般的に、オーナーとは所有者の意味で用いられます。したがって、「コンビニオーナー」は「コンビニの所有者」であり、運営方法や経営方針に一定の決定権を持っています。オーナー自身が店長も務め、店頭対応から経営管理まで担うこともできるでしょう。

また、店長をほかの人物に任せ、経営に専念することも可能です。経済産業省の同資料によると、オーナーの5%が店頭対応をしていないと回答していることが分かりました。