香港の中国系メディアに出演か 不適切発言の外部スタッフ NHK

AI要約

NHKは中国籍の外部スタッフがラジオ国際放送で尖閣諸島を「中国の領土」と発言し、過去に中国系メディアで日本のニュースを報道していたことを発表した。

この人物は2020年から今年1月まで外部スタッフとしてNHKに雇われており、その期間に中国系メディアで活動していたが、NHKは把握していなかった。

NHKの稲葉会長は問題を謝罪し、再発防止に努めると説明。国益を損なう事案であるとの批判も受けたが、29日の参院総務委でも出席する予定。

 NHKは28日、ラジオ国際放送の中国語ニュースで、沖縄県の尖閣諸島を「中国の領土」と発言した中国籍の外部スタッフ(契約解除済み)とみられる人物が、過去に香港の中国系メディアに出演していたと発表した。

 

 NHKによると、この人物は2020年から今年1月にかけ、中国系メディアの番組に複数回出演し、日本のニュースをリポート。外部スタッフと契約していた期間に当たっているが、NHKはこうした事態を把握していなかった。

 NHKの稲葉延雄会長は同日、衆院総務委員会の理事懇談会に出席した。出席者によると、稲葉氏は一連の問題を謝罪し、再発防止に努めると説明。理事からは「国益を損なう事案だ」との批判が出たという。稲葉氏は29日の参院総務委の理事懇にも出席する見通し。