再発防止の徹底を NHK不適切放送で経営委員長

AI要約

NHKの古賀信行経営委員長は、中国籍の外部スタッフが尖閣諸島を「中国の領土」と発言した問題に対し、原因究明と再発防止を求める発言を行った。

古賀氏は国際放送の使命を強調し、正確性を重視する必要性を述べた。

外部スタッフの発言により、NHKは対応を行い中国語ニュースを事前収録に変更、謝罪放送も行った。

 NHKの古賀信行経営委員長は27日、NHKの中国籍の外部スタッフが、ラジオ国際放送の中国語ニュースで沖縄県の尖閣諸島を「中国の領土」などと発言した問題を巡り、「二度と起きないようにするにはどうしたらいいか考えることが一番大事だ」と述べ、執行部に対して原因究明と再発防止の徹底を求めた。

 

 同日の経営委員会終了後、報道陣の取材に応じた。古賀氏は、国際放送について「日本が考えていることをきちんと(世界に)発信する使命がある」と指摘。外国語による発言内容はリアルタイムで確認しづらい面もあるとして、「(速報性より)正確性を期す方がいい」と語った。

 外部スタッフは19日のラジオで、尖閣諸島を「古来、中国の領土だ」と中国語で話したほか、英語でも「南京大虐殺を忘れるな。慰安婦を忘れるな」と発言、21日付で契約を解除された。NHKは中国語ニュースを事前収録に切り替え、26日午後にはテレビで5分間の謝罪放送を行った。