EU、温暖化ガス規制と航空機の「グリーン」表示巡り訴訟に直面

AI要約

環境保護を推進する2つのNPO団体が欧州委員会を温室効果ガス排出規制と持続可能な経済活動に関する提訴。

気候変動対策の国際的枠組みであるパリ協定の目標を達成するのに欧州の温暖化ガスの排出量を削減できない状況を問題視。

5団体はEUが航空部門をエコフレンドリーと表示する規則改正を求め、グリーンウォッシュを指摘。

EU、温暖化ガス規制と航空機の「グリーン」表示巡り訴訟に直面

Kate Abnett Simon Jessop

[ブリュッセル 28日 ロイター] - 環境保護を推進する2つのNPO団体は27日、温暖化ガスの排出規制を巡り欧州連合(EU)の欧州委員会を提訴した。

「気候行動ネットワーク」と「グローバル・リーガル・アクション・ネットワーク」は、運輸や農業などの業界における温室効果ガス排出量の各国制限を問題視。現行基準値では気候変動対策の国際的枠組みであるパリ協定の目標を達成するのに十分な速さで欧州の温暖化ガスの排出量を削減することはできないとしている。

これとは別に5つの団体は、持続可能な経済活動を分類する「タクソノミー」を巡りEUを提訴。EUの「タクソノミー」に航空部門を追加する規則の改正を求めている。5団体は化石燃料だけで動く飛行機や船舶をエコフレンドリーと表示することでEUは「グリーンウォッシュ(見せかけの環境対応)」を行っていると指摘した。

欧州委員会の報道官はコメントを差し控えている。