90年代のクルマは現代車に比べて制動力に不安…スバル「アルシオーネSVX」に「ディクセル」のサーキット用ブレーキパッドを装着した効果は!?
スバルマガジンのテストカーであるスバル「アルシオーネSVX」は、ブレーキパッドの劣化を発見し、制動力不足に悩まされる。
スポーツブレーキパッドへの交換を決定し、ディクセルの広報から適切なパッドを選定する過程が描かれる。
最終的には制動力の高さとコントロール性に優れた“Zタイプ”のブレーキパッドを導入することに成功する。
スバル車の専門誌である『スバルマガジン』でスタッフカーとして長期レポートしているのが、名車「アルシオーネSVX」です。かねてより気になっていた制動力を向上させるため、ブレーキパッド交換をすることに。その成果やいかに?
スバルマガジンのテストカーであるスバル「アルシオーネSVX」は、走行5万9000kmのときにブレーキパッドの劣化が発見され、純正の新品に交換。しかし、高速道路で突然の渋滞に遭遇したときのブレーキングで「ドキっ!」としてしまうほど、現代車に比べると制動力は低い。
一般的なブレーキ強化(チューニング)といえば、大径ブレーキローター&大容量キャリパーへの換装をまず思いつくだろう。SVXのメンテナンスをお願いしている岐阜県・中津スバル販売の代田代表に話を伺うと、
「ブレーキを強化すると一時的には良いけど、それを支えるハブをはじめ、さまざまな部分に負荷がかかってしまう。とくに1995年式のSVXにはちょっと荷が重すぎる」
とのアドバイスから諦めていた。しかし、制動力不足はやはり安全面からもなんとかしたい。そこでスポーツブレーキパッドへの交換を相談してみると、
「パッド交換くらいなら大丈夫でしょう」
とOKが出たので、早速社外ブレーキパッドを探すことに。
リーズナブルな価格でさまざまなブレーキパッドやローターをリリースする「ディクセル」の広報・金谷さんに相談すると、
「ストリート用のMタイプがダストが少なくおすすめです」
とのこと。たしかにペダル踏力に応じて利きをコントロールできて非常に扱いやすいブレーキパッドだが、今回の目的は絶対制動力の向上。Mタイプよりも制動力のあるモデルを提案してもらうことにした。
「それなら制動力の高さとコントロール性に優れた“Zタイプ”です」
改めてホームページでチェックしてみると、ハイグリップタイヤでサーキット走行するのにベストマッチで、適正温度は0~850°Cと耐フェード性にも優れた、かなりスポーツ寄りのパッドだ。