政府備蓄米の放出は慎重に 農水大臣「需給や価格に影響」
坂本農水大臣は備蓄米の放出に否定的な見方を示し、消費者に落ち着いた購買行動を呼びかけた。
吉村知事が備蓄米の流通を要望し、新米の流通時期との重なりから慎重な判断が必要とされている。
備蓄米の放出には数週間の手続きが必要であり、コメの品薄が回復するまで様子を見る姿勢。
一部で品薄となっているコメを巡って、坂本農水大臣は、政府の備蓄米放出について現時点では否定的な見方を示しました。
坂本農林水産大臣
「消費者の皆様におかれましては、必要な量だけ米をお買い求めいただくなど、落ち着いた購買行動をお願いしたい」
26日、大阪府の吉村知事が、備蓄米を流通させるよう国に要望しました。
これを受け、坂本大臣は、「コメの品薄は今後、順次回復していく」「コメの需給や価格に影響を与える恐れがあるため慎重に考えるべきもの」だと現段階での放出には否定的な見方を示しました。
備蓄米の放出には数週間程度の手続きが必要なため、今、放出するとちょうど新米の流通時期と重なることになります。