豪BHP、通期決算は2%増益 市場予想上回る

AI要約

オーストラリアの資源大手BHPグループが2024年度の通期決算を発表。利益は2%増の136億6000万ドルで市場予想を上回る。

鉄鉱石の生産と価格の底堅さが収益を支える一方、炭鉱売却や石炭価格の低迷が影響を及ぼす。

BHPは設備投資を増やし、銅生産の拡大に注力する方針を示す。

豪BHP、通期決算は2%増益 市場予想上回る

Melanie Burton Sameer Manekar

[メルボルン 27日 ロイター] - オーストラリアの資源大手BHPグループが27日発表した2024年度(6月30日終了)通期決算は、基調的利益が前年比2%増の136億6000万ドルとなり、ビジブル・アルファがまとめた市場予想の132億6000万ドルを上回った。

2年連続で過去最高を記録した鉄鉱石の生産と底堅い価格が収益を支え、軟調な石炭価格や2件の炭鉱売却による影響を帳消しにした。

BHPは25年度の設備投資・掘削支出について、昨年度の93億ドルから約100億ドルに引き上げると表明。26年度からは中期的に年平均110億ドルとする方針を示した。

BHPはエネルギーの移行に銅が果たす大きな役割や、中国の景気低迷に伴う鉄鉱石の厳しい見通しを踏まえ、銅生産の拡大にも注力している。

アルゴ・インベストメンツのポートフォリオマネジャー、アンディ・フォスター氏は、BHPの通期決算では同社の力強いキャッシュフローと健全なバランスシートが明らかになったと指摘。「同社は依然として銅を重要なコモディティーと考えており、銅への設備投資と成長期待を明確に打ち出した」と述べた。