FRB、景気後退なき物価抑制可能 緩和「適切な時期」=ボストン連銀総裁

AI要約

米ボストン地区連銀のコリンズ総裁は、景気後退を引き起こさずにインフレを抑制できるとの見方を示すと同時に、9月の利下げ開始を支持する姿勢を表明。

コリンズ総裁は、金融政策を段階的かつ計画的に適用する必要があると強調し、小幅なペースでの利下げを支持する可能性があることを示唆。

FRBは次回会合で利下げに着手すると予想されており、注目される利下げ幅に関しては具体的な言及はないが、労働市場の健全性を重視していることから、大きな幅ではない利下げが予想される。

FRB、景気後退なき物価抑制可能 緩和「適切な時期」=ボストン連銀総裁

Howard Schneider Ann Saphir

[ジャクソンホール(米ワイオミング州) 22日 ロイター] - 米ボストン地区連銀のコリンズ総裁は22日、連邦準備理事会(FRB)は景気後退(リセッション)を引き起こすことなくインフレを抑制できるとの見方を示した。同時に、9月の利下げ開始を支持する姿勢を示した。

コリンズ総裁は経済シンポジウム「ジャクソンホール会議」が始まった米ワイオミング州でロイターのインタビューに応じ、「景気後退を引き起こさずに、労働市場の健全性を保ったまま、目標を達成する明確な道筋があると考えている」と述べた。

その上で「インフレを抑制し続けながら、健全な労働市場を維持することが重要で、このことが金融緩和を開始する適切な時期に来ていると自分自身が考える理由の1つになっている」と語った。

FRBは9月17─18日の次回会合で利下げに着手するとの見方が大勢になっている。注目される利下げ幅について、コリンズ総裁は通常よりも幅が大きい0.50%ポイントになるかは言及しななかった。ただ、労働市場の健全性を重視していることに加え、政策調整に「段階的かつ計画的な」アプローチが必要との考えを示していることを踏まえると、小幅なペースでの利下げを支持している可能性がある。