「レースで勝てば市販車が売れるハズ」でル・マンに挑戦するもそうはうまくいかず! オランダの「スパイカーC8」が意地と根性の塊だった

AI要約

オランダ人はクルマ好きであり、ドンカーブートやスパイカーといった個性的なクルマを生産している。

スパイカーの歴史は古く、航空機製造から始まり、エンブレムには粘り強さを表すモットーが刻まれている。

2000年に登場したスパイカーC8は空力性能を重視し、当時としては高性能なエンジンを搭載していたが、経営は不振に終わった。

「レースで勝てば市販車が売れるハズ」でル・マンに挑戦するもそうはうまくいかず! オランダの「スパイカーC8」が意地と根性の塊だった

 さほど知られていませんが、オランダ人は大のクルマ好き。なんといってもドンカーブートやスパイカーといった小粒ながらも爪痕を残すようなクルマばかり作っているのですから。もっとも、両社ともに個性というかキャラが濃いものだから一般ウケがしづらいのも事実。

 とりわけ、スパイカーはC8という素性のいいマシンだったにもかかわらず、経営不振というありがちな理由で短命に終わってしまいました。が、その爪痕はル・マンや、アメリカ・ル・マン(ALMS)にもしっかりと残されていたのです。スパイカーC8 GT2-Rは思い返しても胸アツなド根性マシンに違いありません。

 そもそもスパイカーというメーカーの歴史は古く、元をただせば1880年から馬車づくりをしていたとのこと。また、1915年には航空機の製造に携わり、それがきっかけでプロペラと車輪を象ったエンブレムができあがったとされています。そして、そのエンブレムは新装開店となった1997年からも忠実に守られることに。

 ちなみに、エンブレムに彫り込まれている会社のモットーはラテン語で「Nulla tenaci invia est via」(粘り強くやり通せば、必ず道は開ける)と、オリンピックのメダリストみたいな文言です。

 そして、2000年に世界のクルマ好きをアッといわせたのがC8の登場でした。ややもすれば大福もちをつぶしたようなスタイルでしたが、これは空力性能を徹底的に追求したボディ。オープンタイプの「スパイダー」と、エアインテーク付きガラスルーフを備えた「ラヴィオレット」(クーペ)の2タイプをラインアップし、いずれもシザースタイプのドアを与えられています。

 ミッドシップレイアウトに搭載されたエンジンは、アウディS8から拝借した4.2リッター V型8気筒DOHC40バルブで、最高出力400馬力、最高速300km/hと当時としてはまずまずのパフォーマンスを発揮。また、スパイダーのパワーアップ版「スパイダーT」には525馬力の 4.2リッター V8ツインターボを搭載し、320km/hまで最高速を上げていたのです。

 歴史あるブランドを背負いつつ、なかなか意欲的なマシンができあがったものですが、残念ながらメーカーそのものは絶えず火の車状態だった模様。2005年には早くもフェラーリ株を5%所有するアブダビ政府所有の投資会社「ムバダラ・ディベロプメント・カンパニー」がスパイカー・カーズ株の17%を取得して経営に参画するなど、飛行機で行ったら錐もみ状態だったのかと(笑)。