米ステート・ストリート、新たなデジタル資産サービスを計画

AI要約

米ステート・ストリートは、スイスの暗号資産会社トーラスと提携し、新たなデジタル資産サービスを提供することを明らかにした。

ステート・ストリートは、ファンドや証券などのトークン化された資産の作成を支援し、暗号資産の保有と顧客のニーズに対応する。

同社のデジタル資産ソリューションの責任者は、トークン化を支援するパートナーを探しており、サービスは近い将来に開始される予定だと述べた。

米ステート・ストリート、新たなデジタル資産サービスを計画

Hannah Lang

[20日 ロイター] - 証券保管・管理大手(カストディー)大手の米ステート・ストリートは、スイスの暗号資産会社トーラスと提携し、現実世界の資産を取引可能なトークンに変えるなど、新たなデジタル資産サービスを提供すると明らかにした。

仮想通貨が先物や上場投資信託(ETF)といった規制対象の金融商品を通じて金融システムに広がり、インフレヘッジやポートフォリオの多様化を求める機関投資家の関心が高まっている。

暗号資産ファンドの管理・管理サービスを提供するステート・ストリートは、今回の提携を通じて、顧客の暗号資産を保有し、ファンドやその他証券などトークン化された資産の作成を支援する。

トークン化は、伝統的な資産の所有権をブロックチェーン(分散型台帳技術)上のトークンに変換することも含まれる。例えばブラックロックは、イーサリアム・ブロックチェーン上にトークン化されたファンドを持ち、投資家は米ドルの利回りを得ることができる。

ステート・ストリートのデジタル資産ソリューションの責任者、ドナ・ミルロッド・チーフプロダクトオフィサーは、新サービスは、ファンドのトークン化を支援してくれるパートナーを探している資産運用会社顧客向けだと述べた。サービスは近い将来開始される予定だという。

トーラスは昨年、暗号資産の保管やトークン化でドイツ銀行とも提携している。バンク・オブ・ニューヨーク・メロン(BONY)は2022年に暗号資産カストディー・プラットフォームを立ち上げた。