デジタルバンクのRevolut、時価総額がヨーロッパの大手銀行を超える:報道

AI要約

Revolutは新たな株式売却により時価総額450億ドルを達成し、フィンテック企業として急成長している。

同社はアプリ内での暗号資産売買や暗号資産取引所の提供、イギリスでの銀行免許取得など、積極的にサービスを拡大している。

CEOは従業員に成功の恩恵をもたらすことを重視し、ヨーロッパで最も価値のある非上場テクノロジー企業を目指している。

デジタルバンクのRevolut、時価総額がヨーロッパの大手銀行を超える:報道

ロイターによると、Revolut(レボリュート、非上場企業)は8月16日、新規と既存の投資家に発行済み株式の一部を売り出したことにより、時価総額が450億ドル(約6兆5250億円、1ドル=145円換算)に達したと発表した。

この時価総額はフランスの銀行大手ソシエテ・ジェネラル(Societe Generale)の190億ドル(約2兆7550億円)やバークレイズ(Barclays)の430億ドル(約6兆2350億円)を上回る。

Revolutはロンドンを拠点とするフィンテック企業で、数年前からアプリ内での暗号資産(仮想通貨)の売買を提供しており、今年5月には上級トレーダー向けに独立した暗号資産取引所を開設している。また、7月には申請から3年以上を経て、母国イギリスで銀行免許を取得した。

同社は7月に、従業員が保有する5億ドル(約725億円、1ドル=145円換算)相当の同社株の売却して、時価総額を450億ドルものに引き上げる計画を発表していた。

RevolutグループのCEOであるニック・ストロンスキー(Nik Storonsky)氏は「当社は、従業員に当社の成功の恩恵を実感してもらえる機会を提供できることをうれしく思う。当社がヨーロッパで最も価値のある非上場テクノロジー企業となることができたのは、彼らの努力、革新、献身があったからこそだ」とコメントしている。

|文・編集:井上俊彦|画像:Shutterstock