JAL、国内初の電動トーイングカー CO2ゼロで737けん引、那覇空港
AI要約
日本航空は那覇空港で国内初の電動トーイングカーの運用を開始しました。CO2排出削減や騒音軽減に貢献しています。
電動トーイングカーは100トン級の航空機に使用され、CO2排出はゼロで、騒音も15％軽減されます。
JALグループは充電設備の課題を乗り越え、那覇空港での運用を決定しました。
日本航空（JAL/JL、9201）は8月19日、国内初となる電動トーイングカー（けん引車）の本格運用を那覇空港で始めた。CO2（二酸化炭素）の排出削減や騒音軽減につなげ、空港の脱炭素化を進めていく。
トーイングカーは、航空機出発時のプッシュバックや駐機場間の移動に使用する。導入したのはTLD製の電動トーイングカーで、ボーイング737-800型機など、100トン級の機体に使用する。従来のディーゼル（軽油）エンジン車と比較すると、CO2排出量はゼロで、騒音を約15％軽減できるという。フル充電でプッシュバックが約23回、けん引は約8回可能で、全世界で43台の導入実績がある。
JALグループはこれまで、30トン級のターボプロップ（プロペラ）機ををけん引する貨物用の電動トーイングトラクターを導入しているが、100トン級の航空機けん引にはより大きな電力が必要なため、充電設備の整備が課題となっていた。
那覇空港はJALグループの日本トランスオーシャン航空（JTA/NU）が拠点としており、737を14機保有。充電環境が整ったことなどから、同空港での運用開始を決めた。
