トランプ氏、インフレでハリス氏を非難-その後すぐに個人攻撃展開

AI要約

トランプ前大統領は選挙集会でハリス副大統領を批判し、高インフレと結びつけようとしたが、その後は場当たり的な攻撃に転じた。

トランプ氏はハリス氏の政策に不満を示しつつも、彼女を個人攻撃する姿勢に疑問を抱く有権者もいる。

トランプ氏は侮辱的な発言が自身の支持率を上げていると主張しており、ハリス氏を攻撃する権利を擁護している。

トランプ氏、インフレでハリス氏を非難-その後すぐに個人攻撃展開

(ブルームバーグ): トランプ前米大統領は17日の選挙集会で、ハリス副大統領をバイデン政権下での高インフレと結びつけようとした。その後は場当たり的な批判に転じた。

トランプ氏はペンシルベニア州北東部のウィルクスバリで開いた集会で「カマラは前日、いわゆる経済計画を発表した。就任初日から食費や住居費を引き下げると言っている。しかし、カマラにとっての初日は3年半前だった」と述べた。ウィルクスバリはバイデン氏の生まれ故郷、スクラントンに近い。

トランプ氏はすぐにハリス氏への個人攻撃に転じ、「人々は私に、友好的に振る舞えと言うが、彼女の笑い声を聞いたことがあるだろうか。あれは狂人の笑いだ」と発言。

トランプ氏は自身の盟友らから侮辱を控えるよう促されているとし、「ハリス氏を狂人と呼ばないよう注意されているが、それが彼女だ」と話した。

90分余りに及んだ演説では、自分の方がハリス氏よりも見かけがいいとも、トランプ氏は述べた。

こうしたアプローチは、有権者が11月の大統領選で重要だとしている経済や移民などの問題に焦点を当てるようトランプ氏に勧めてきた一部の共和党員を動揺させている。この分野ではトランプ氏が有利であることが世論調査で示されている。

10歳の孫娘を連れて集会に参加したペンシルベニア州キングストンのジュディ・ベンソンさん(61)は、ハリス氏の政策は気に入らないが、トランプ氏には個人攻撃を避けてほしいという。

「トランプ氏はハリス氏のことを話すのをやめるべきだ」とベンソンさんは述べた。

トランプ氏は攻撃が自身の陣営を盛り上げていると主張し、ハリス氏を侮辱する権利を擁護している。

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原題:Trump Jabs Harris on Inflation Before Pivoting to Her Laugh (1)(抜粋)

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