リアシートは快適？ マツダの新“3列シート車“「CX-80」のキャビンをチェック！ “ラグジュアリーSUV”気になる後席の居住性とは？

　マツダが2024年4月に欧州で世界初公開した新型クロスオーバーSUV「CX-80（シーエックス・エイティ）」。日本市場にも導入されるとウワサされるこのニューモデルは、レジャーのアシやロングドライブの相棒としても期待できそうです。そこでリアシートの居住性をチェックしてみました。

　新型「CX-80」は、2024年4月に欧州各地で初公開された3列シートを備えるラグジュアリーSUVです。いまだ正式発表はありませんが、日本仕様も近いうちにお披露目されると見られています。

　そんな新型「CX-80」最大の特徴は、キャビンに3列シートを備えること。実用的なサードシート空間を確保すべく、ホイールベースと全長を「CX-60」より250mm長く、また全高も「CX-60」比で24mm高くしています。これにより新型「CX-80」のボディは、全長4995mm、全幅1890mm、全高1710mm、ホイールベース3120mmという堂々たるサイズとなっています。

　ボディ拡大の恩恵は、ラゲッジスペースでも享受できます。荷室容量はサードシート利用時が258リットル、サードシートを格納した状態に687リットルと十分な広さを確保。さらに、セカンドシートの背もたれも格納し、荷物を天井まで積載する場合には、最大1971リットルまで広がります。

　そんなラゲッジスペースには、左右にAC電源が備わるほか、DC電源やUSB-Cソケットなども装備されており、優れた利便性を備えています。

　欧州仕様のパワートレインは、日本仕様の「CX-60」にも設定される3.3リッター直列6気筒ティーゼルターボエンジンのMHEV（マイルドハイブリッド）“e-スカイアクティブD 3.3”と、2.5リッター直列4気筒ガソリンエンジンのPHEV（プラグインハイブリッド）仕様“e-スカイアクティブPHEV”をラインナップしています。

“e-スカイアクティブD 3.3”は最高出力254馬力、“e-スカイアクティブPHEV”は同327馬力を発生。なおPHEVは、容量17.8kWhのバッテリーが満充電状態であれば、モーターだけで60km走行できるといいます。

　またオーストラリア仕様には、3.3リッター直列6気筒ガソリンターボエンジンのMHEV“e-スカイアクティブG 3.3”もラインナップ。市場ごとに異なるパワートレインが設定される新型「CX-80」ですが、日本仕様がどんなラインナップとなるのか興味美会とことです。

　なおいずれのパワーユニットにも、「CX-60」より導入されたトルコンレスの8速ATと、後輪駆動レイアウトベースの4WDが組み合わされています。

●3タイプのセカンドシートをラインナップ

　そんな新型「CX-80」は、大柄なボディに最大7名が座れるキャビンを内包。広々と開放的な室内空間により、快適な移動を楽しめます。

　新型「CX-80」のインテリアは、「CX-60」比で250mm延長されたホイールベースと全長により、乗員のショルダールームやヘッドクリアランス、ヒップポイントの間隔、フロントシートからセカンドシートまでのカップルディスタンスが広がっており、スペース的に申し分のないキャビンを得ています。

　セカンドシートは3タイプを用意。7人乗り仕様は背もたれ中央にアームレストを内蔵した40対60の分割スライド式ベンチシートを、6人乗り仕様は左右の席が独立したキャプテンシートを採用しています。

　このうち6人乗り仕様は、シート自体にアームレストを内蔵し、セカンドシートからサードシートへウォークスルーできるタイプと、左右シート間に大型の固定式アームレストを備えたラグジュアリータイプの2種類を設定。好みや使い方、予算などに合わせて選べます。

　センターコンソールボックスの背後には、セカンドシート乗員向けにエアコンの操作パネルと吹き出し口、そして、ふたつのUSB-Cソケットを装備。上級グレードのセカンドシートには、それぞれ3段階に温度調整が可能なシートヒーターとベンチレーション機能も備わっています。

　そんな新型「CX-80」のセカンドシートは、高級感や質感も上々。リアドアの内張りもフロントシートと同等の仕上げとなっています。

　セカンドシートの背後に備わるサードシートは、大きく開く両サイドのリアドアから気軽にアクセスできる模様。

　サードシートの座面は、フロントシートやセカンドシートのそれよりも高い位置に位置する“シアターレイアウト”が採用され、良好な前方視界も確保されているようです。

　また、サードシートの乗員向けにも、USB-Cソケットやドリンクホルダーが備わっています。

　そんなサードシートは、左右席を個別に折りたたむことが可能。普段はきれいに格納し、ラゲッジスペースに充てるといった使い方にも対応します。

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　開放的で広々としたセカンド／サードシートを備え、おもてなし装備も充実した新型「CX-80」のリアキャビンは、快適なロングドライブを楽しめる空間に仕上がっているようです。