9世代目に激進化! まもなく受注が開始されるVW新型「パサート」はどう変わる? 半世紀以上の歴史を持つワゴンの魅力とは

AI要約

フォルクスワーゲンジャパンは、新型「パサート」の予約注文受付を2024年9月に開始し、同年11月の出荷開始を予定。新型パサートの進化と特徴について紹介。

新型パサートは50年以上の歴史を持つロングセラーモデルで、世界累計販売台数は3400万台以上になる。今もトップ3に入る世界販売台数を誇るフォルクスワーゲン車。

9世代目の新型パサートはワゴンボディのみとなり、全長4915mm、全幅1850mm、全高1500mmのボディサイズでリアシートの居住性が向上。パワートレーンはeTSI、TDI、eHybridの3種。

9世代目に激進化! まもなく受注が開始されるVW新型「パサート」はどう変わる? 半世紀以上の歴史を持つワゴンの魅力とは

 フォルクスワーゲンジャパンは、新型「パサート(Passat)の予約注文受付を2024年9月に開始し、同年11月の出荷開始を予定しています。

 新型パサートは、どのように進化しているのでしょうか。

 初代パサートは1973年に登場し、それ以来50年以上の歴史を誇るロングセラーモデルです。

 世界累計販売台数は、フォルクスワーゲンの伝説的なベストセラーであるビートル(初代)を超える3400万台以上になります。

 パサートは、もっとも成功したフォルクスワーゲン車の1台であり、今もなおフォルクスワーゲン車ではトップ3に入る世界販売台数を誇っています。

 さて、9世代目となった新型パサートはワゴンボディのみとなりました。これは主要マーケットである欧州市場のトレンドによるものです。

 そのサイズは、全長4915mm×全幅1850mm×全高1500mm。ホイールベースは2840mmです。

 全長は先代より130mm長いなどボディを拡張し、ひとクラス上のセグメントに相当するボディサイズとなったことで、さまざまな用途やライフスタイルに対応する包容力を得ました。

 とくに50cm延長されたホイールベースによりリアシートの居住性が向上し、多人数乗車でも快適に過ごせる、ゆとりあるボディサイズとなりました。

 ラゲッジスペースもリアシート使用時で690リッター、リアシートバックを倒せば最大1920リッターまで拡大し、日本で販売されているステーションワゴン車としては最大級の容量を誇ります。

 日本仕様のパワートレーンは、1.5Lの直4ガソリンターボエンジンに48Vマイルドハイブリッドを組み合わせた「eTSI」、2.0Lの直4ディーゼルターボ「TDI」、そしてeTSIをベースにしたプラグインハイブリッド車(PHEV)の「eHybrid」の3種です。

 eHybridは、日本で販売されるフォルクスワーゲン車では唯一のPHEVとなります。

 eTSIは最高出力110kW(150ps)と最大トルク250Nmを発生。燃焼プロセスに高効率なミラーサイクルを採用し、ガソリン用可変ジオメトリーターボを組み合わせ、省燃費とトルクレスポンスを両立させています。気筒休止とコースティング時のアイドルストップ時間を拡大したACT(アクティブ シリンダー マネジメント)も備わります。

 TDIは最高出力142kW(193ps)と最大トルク400Nmを発生。2200barのコモンレールや2連式SCR噴射のツインドージング型を採用して、高いNOx除去能力と優れたレスポンスを実現した最新世代のディーゼルエンジンです。

 eHybridのエンジンはeTSIとパワースペックは同じですが、やや低い圧縮比など細かいチューニングを施しています。電気モーターとの組み合わせで、システム総合の出力は150kW、トルクは350Nm(いずれも欧州公表値)を発生します。

 19.7kWhのリチウムイオン電池を搭載し、EV走行距離は120km以上(WLTC、欧州計測値)を実現しています。

 組み合わされるトランスミッションは、eTSIとTDIが7速DSG(DCT)、eHybridが6速DSGとなります。駆動方式は、eTSIとeHybridがFF、TDIは4WDの4モーションです。

 安全&快適装備は充実しています。eTSIのみに設定される「エレガンス ベーシック」でも、同一車線内全車速運転支援システム「トラベルアシスト」やレーンキープアシストシステム、レーンチェンジアシストシステムなど最新の運転支援システムをすべて標準装備しています。

 中核グレードの「エレガンス」では、15インチの大型タッチディスプレイを備えた純正インフォテインメントシステム「ディスカバープロ」やヘッドアップディスプレイなどを標準装備。スポーティグレードの「Rライン」では、さらに専用のエクステリアやシート、19インチ アルミホイールなどを装備しています。

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 現在のところ車両価格は発表されていませんが、9月の予約注文受付開始までには発表される予定です。なお、フォルクスワーゲンジャパンでは、新型パサートを法人向けにも販売していきたいとしています。