日経平均、一時1000円超値上がり 米国経済の減速懸念和らぎ

AI要約

16日の東京株式市場では、日経平均株価が1000円超値上がりし、3万7000円台を回復。米国経済の減速懸念が和らいだことや円安ドル高が進んだことが好感された。

15日の米外国為替市場では、円安が進み、1ドル=149円台に。米景気の底堅さを示す経済統計により、円を売る動きが加速。

米ニューヨーク株式市場でも554ドル値上がりとなり、投資家の安心感が広がり、株式が買われた。

 16日午前の東京株式市場で、日経平均株価は前日終値より一時1000円超値上がりし、3万7000円台を回復した。米国の経済が減速する懸念が和らいだほか、東京外国為替市場のドル円相場で、1ドル=149円台まで円安ドル高が進んだことが好感され、全面高となっている。

 15日の米ニューヨーク外国為替市場では、円がドルに対して2円下落し、約2週間ぶりの安値となる1ドル=149円台をつけた。米景気の底堅さを示す経済統計の発表が続き、円を売ってドルを買う動きが加速した。

 また、同日の米ニューヨーク株式市場では、主要企業でつくるダウ工業株平均が554ドル値上がりした。米小売業大手がこの日発表した決算が好調で、米消費の底堅さが改めて示された。投資家の間に安心感が広がり、株式が買われた。

 その流れを受けて、16日の東京株式市場は、取引開始直後から買い注文が先行。円安で採算が改善する輸出関連株のほか、日経平均への寄与度が大きい「値がさ株」を中心に買われている。(神山純一、ワシントン=榊原謙)