〔NY外為〕円下落、149円台前半=2週間ぶり安値(15日朝)

AI要約

15日午前のニューヨーク外国為替市場では、米小売売上高の予想を上回り円売り・ドル買いの流れが加速し、円相場は約2週間ぶりの149円台前半に下落した。

米商務省が発表した7月の小売売上高は市場予想を大幅に上回り、さらに週間新規失業保険申請件数も良い内容となったことで、米景気減速への警戒感が後退し、円売り・ドル買いが加速した。

現在の円相場は149円10~20銭で、円安・ドル高の動きが続いており、ユーロも円高・ユーロ安の流れにある。

 【ニューヨーク時事】15日午前のニューヨーク外国為替市場では、市場予想を上回った米小売売上高を受けて円売り・ドル買いの流れが加速、円相場は1ドル=149円台前半に下落した。円相場が149円台を付けたのは8月上旬以来、約2週間ぶり。午前9時05分現在は149円10~20銭と、前日午後5時(147円24~34銭)比1円86銭の大幅な円安・ドル高。

 米商務省が15日発表した7月の小売売上高は、前月比1.0%増加と、市場予想(ロイター通信調べ)の0.3%増を大幅に上回った。変動の激しい自動車・同部品を除くと0.4%増(予想=0.1%増)だった。さらに、同時刻に発表された週間新規失業保険申請件数は、10日までの1週間で前週比7000件減の22万7000件と市場予想(同23万5000件)よりも良い内容となった。これを受けて、米景気減速への警戒感が後退して米長期金利が急上昇。日米金利差を意識した円売り・ドル買いが加速した。

 ユーロは同時刻現在、対ドルで1ユーロ=1.0950~0960ドル(前日午後5時は1.1006~1016ドル)、対円では同163円40~50銭(同162円29~39銭)と、1円11銭の大幅な円安・ユーロ高。