〔東京外為〕ドル、147円台半ば=株反発や豪ドル高などで上昇(15日正午)

AI要約

東京外国為替市場でのドルの対円相場は、1ドル=147円台半ばに上昇し、豪ドル高の影響もあった。

昨日の海外市場では、ドル円は軟調な展開を見せたが、日経平均株価の堅調な展開や豪雇用統計の影響で上昇した。

午後の動向は米国の経済指標に注目が集まり、様子見ムードが広がる可能性がある。

 15日午前の東京外国為替市場のドルの対円相場(気配値)は、株価の反発や豪ドル高などに支援され、1ドル=147円台半ばに上昇している。正午現在、1ドル=147円45~47銭と前日(午後5時、147円40~41銭)比05銭の小幅ドル高・円安。

 ドル円は早朝、前日の海外市場でやや売られた流れを受け、147円20~40銭前後のレンジ圏で取引された。午前9時以降、同水準でもみ合った後、日経平均株価の堅調な展開が豪ドル高などに支援され、午前11時前後に147円60銭近くに上昇。同水準で買いは一服し、正午前後は147円50銭台で伸び悩んでいる。

 前日の海外市場では、欧州時間は147円台前半で軟調に推移。米国時間の序盤は146円80銭台に下落。弱めの米CPIを受けていったん146円50銭台に続落した。ただ、売り一巡後は147円40銭台を回復。終盤は147円20銭台に伸び悩んだ。

 東京時間は、強めとなった4~6月期のGDPへの反応は薄く、しばらく147円台前半でもみ合いとなった。もっとも、マイナス圏でスタートした日経平均がプラスに転換。上げ幅を広げたほか、「豪雇用統計で就業者数が予想以上に増えて豪ドルが上昇したことがドル円にも波及した」(為替ブローカー)と指摘される。

 このほか、時間外取引で米長期金利がやや上昇したこともドル円の支援要因となったが、「147円台半ばから上げ一服になった」(大手邦銀)とされる。午後は、日本時間今夜に7月の米小売売上高や米週間新規失業保険申請件数などを控え、「様子見ムードになるのではないか」(同)との声が聞かれる。

 ユーロも午前9時以降、対円は上昇。対ドルはもみ合い。正午現在、1ユーロ=162円33~34銭(前日午後5時、162円21~22銭)、対ドルでは1.1008~1009ドル(同1.1005~1005ドル)。