乗るなら今が最後のチャンス!? 一生に一度は乗ってみたい! [国産ミドシップ]4選

AI要約

国産のリアミドシップモデルであるMR2について紹介し、その魅力や特徴に触れる。

MR2の歴史やモデルの進化、生産終了後の展開について述べる。

現在も復活の噂があるMR2に期待が寄せられている状況を紹介。GRMN専用モデルの可能性に期待が高まる。

乗るなら今が最後のチャンス!? 一生に一度は乗ってみたい! [国産ミドシップ]4選

 いまや新車では買えなくなってしまった国産のリアミドシップモデル。MR2の復活も噂されてはいるけれど、まだ先の話だろうし価格も高そう……。でも、中古車であれば手に入る個体もあるんだから、諦めるのは早計だ!

 文/FK、写真/トヨタ、ホンダ、FavCars.com

 ミドシップとは車軸から中央寄り(車体中央付近)にエンジンを搭載する方式。

 その方式はエンジンを前輪の車軸と運転席との間に配置するフロントミドシップと運転席や助手席の後方にエンジンを搭載するリアミドシップのふたつに大別されるが、一般的にミドシップと聞いてイメージするのはフォーミュラカーをはじめ、名立たるスーパースポーツモデルが採用するリアミドシップだろう。

 その特徴は、優れた重量配分によって得られる回頭性・旋回性・ハンドリング特性・加速性能の高さなど枚挙に暇がない。

 それゆえにクルマ好き・スポーツカー好きなら一度は乗ってみたいと思うのは誰でも同じだが、そんなメリットと引き換えに居住空間が狭い・収納スペースが少ないなどのデメリットもある。それだけに独り者ならいざ知らず、家族もちだったらおいそれと手が出せるような類のクルマではないというのが実情だ。

 加えて、近年ではフロントミドシップのモデルこそ存在するものの、その代名詞といえるリアミドシップを採用する国産乗用車は絶滅……。だからこそ、「一生に一度は乗ってみたい」と思う人もきっといることだろう。

 そこで、ここでは高嶺の花ともいえるスーパースポーツから庶民的な軽自動車まで、リアミドシップを採用する4モデルを紹介していきたい。

 国産小型乗用車初のミドシップとしてその名を刻むMR2は1984年6月にデビュー。

 Midship Runabout 2 Seaterのネーミングが与えられたMR2はスポーツカー然とした見た目とは裏腹に乗降性、シート高、ラゲッジスペースなど使い勝手の良さにも配慮した1台だった。

 エンジンは1.5リッター直4 SOHCの3A-LU型と1.6リッター直4 DOHCの4A-GELU型の2種類を設定。トランスミッションは5速MTと電子制御4速ATが組み合わせられた。

 1986年に行われたマイナーチェンジでは4A-GELU型にスーパーチャージャーを組み合わせたモデルを追加したほか、Tバールーフ仕様もオプションで設定。

 それまでは、いわゆるスーパーカーでしか味わうことができなかったミドシップを量産の小型乗用車に採用して大きな衝撃を与えた。

 1989年10月には初代モデルの基本コンセプトを踏襲しながらもスポーツ要素を高めた2代目が登場。初代からサイズがひと回り大きくなり、パワーユニットも2.0リッター直4  DOHC16バルブと225psを発生する2.0リッター直4 DOHC16バルブ+ターボの2本立てに進化を果たす。

 その後、 約10年間に及んだモデルライフでは細かな性能向上を図るとともに、末期にはトヨタテクノクラフトがオープンモデルのMRスパイダーを限定販売するなど話題を呼んだ。

 そんなMR2は1999年8月に生産終了となったが、3代目に相当するMR-Sが同年10月に登場(海外ではMR2として販売が継続された)。

 車重が1トンを切る軽量スポーツカーとして生まれ変わったMR-Sは、パワーよりも軽快なハンドリングを優先して開発。その結果、最高出力140psの1.8リッター直4 DOHC16バルブVVT-iエンジンでもキビキビとした軽快な走りを披露し、2007年7月まで販売が行われた。

 このように、今振り返っても唯一無二の存在だったMR2は現在、GRMN専用の少量生産モデルとして復活が噂されている。その真相は果たして?今後の続報に期待したい。