20代女子レーサーがトヨタ2代目「セリカXX」をドライブしたら…「リトラを操作するのはワクワクしますね! ロマンありません?」【令和女子旧車に乗る】

AI要約

20歳の女性レーシングドライバー佐々木藍咲が1985年式のトヨタ「セリカXX」に試乗。自己紹介や活動実績、旧車好きな背景などを紹介しつつ、試乗インプレッションを紹介。

セリカXXの外観や内装について、お母様のAE86との共通点や時代にマッチしたホイール、ワインレッド内装などの詳細なインプレッション。

Vintage Club by KINTOの特選旧車レンタカーのカスタマイズや会議の雰囲気、内装のトヨタ紡織株式会社によるレストアの状態などについて紹介。

20代女子レーサーがトヨタ2代目「セリカXX」をドライブしたら…「リトラを操作するのはワクワクしますね! ロマンありません?」【令和女子旧車に乗る】

旧車好きな20歳の女性レーシングドライバー佐々木藍咲(ささき らみ)選手に、さまざまな旧車に試乗してもらい若者目線の素直なインプレをお届けする企画。今回は旧車のレンタカーサービスを展開する「Vintage Club by KINTO」の協力のもと、1985年式のトヨタ「セリカXX」に乗ってみました。

佐々木藍咲さんは富士スピードウェイで開催されている女性だけのモータースポーツカテゴリー「KYOJO CUP」で2023年シーズンに4輪レースデビューした、2004年生まれの若手女性レーシングドライバー。スーパーフォーミュラと併催された2024年のRd.2の予選では、自己最高グリッドとなる4番手グリッドを獲得。

そして今シーズンはGR86/BRZ Cupクラブマンシリーズにもスポット参戦。7月13日~14日に開催された富士ラウンドでは初参戦ながら予選44位、決勝37位で無事に完走するとともに、ルーキー賞を受賞した。KYOJO CUPでの表彰台が見られる日も近いかもしれない。

レーシングドライバーとして活動しながら、普段はフォーミュラドリフトジャパンを運営する会社である「MSC株式会社」に勤めていて、公私ともにクルマ漬けの生活を送っている。

佐々木さんは大の旧車好き。この企画を通してさまざまな旧車に触れてきたわけだが、今でもサーキットなどで旧車を見ると目を輝かせてスマホで撮影している。その光景はなんだか昭和のスーパーカー少年を思い出させる。

そんな佐々木さんに今回は、車のレンタカーサービスを展開する「Vintage Club by KINTO」の協力のもと、1985年式のトヨタ「セリカXX 2000GT」に試乗してもらった。このクルマはトヨタ自動車と新明工業によってレストアされた車両だ。

お父様が三菱「ランサーエボリューションII」、お母様がトヨタ「AE86」を所有という環境で英才教育(?)を受けてきた佐々木さん。2代目となるこのセリカXXは1981年に登場していて、1983年登場のAE86と年代も近い。お母様のAE86はハッチバックの「カローラレビン」ということもあり、ボディ形状と年代が似通ったトヨタ車ゆえか、どこかAE86を思い出したようだ。

「とくにリアまわりがAE86を思い出させる感じですね。あとテールゲート一体型のリアスポイラーはなんだかAE86のTRD羽を思わせます。そしてこのロンシャンのホイール良いですね! 時代にマッチしている雰囲気です」

TRD羽とかロンシャンとか20歳の女子から出てくる言葉じゃないと思う人もいるかもしれないが、これも英才教育のたまものなのだろう。ちなみにVintage Club by KINTOの特選旧車レンタカーは、それぞれちょっとずつカスタマイズされている。ホイールセレクトなどは、当時の流行などを中心に会議で決められるとのこと。会議といっても堅苦しい雰囲気ではなく、クルマ好きが寄ってたかって「あーでもないこーでもない」とクルマ談義に花咲かせている雰囲気らしい。

続いて室内へ座り込む。シートに座ってから見える光景でもAE86を思い出したそうだ。

「ドアノブとかトリムの雰囲気がAE86に似ている感じですね。でも大きく違うのはこの内装色です! 赤茶色のカラーは、なんだか当時の高級車って感じで良いですね! 好きな雰囲気です」

スーパーホワイトIIのボディにワインレッド内装という組み合わせは、当時のハイソカーの定番で、トレンドと言える組み合わせだった。なお、この内装はトヨタ紡織株式会社の手でレストアされていて、その状態はとても良好だ。