リライアンスとディズニー、印メディア事業統合で独禁当局に譲歩案

AI要約

リライアンス・インダストリーズとウォルト・ディズニーがインド国内のメディア事業統合について独占禁止当局の承認を得るため、一部チャンネルの売却を提案。クリケットの試合放映権については変更を拒否。

事業統合計画では数十億ドル規模のクリケット試合放映権も所有する見通しで、懸念が高まる。

インド競争委員会は両社に統合に関する質問を行い、売却意向を伝えた。

リライアンスとディズニー、印メディア事業統合で独禁当局に譲歩案

Aditya Kalra

[ニューデリー 13日 ロイター] - インド大手財閥リライアンス・インダストリーズと米娯楽大手ウォルト・ディズニーは、インド国内のメディア事業統合について独占禁止当局の迅速な承認を得るため、一部チャンネルの売却を提案する一方、クリケットの試合放映権については変更を拒んでいる。消息筋2人が明らかにした。

両社は2月、85億ドル規模の事業統合計画を発表した。実現すればインド最大の娯楽企業が誕生することになり、当局から厳しく精査される見通しとなっている。

統合により生まれる新会社は、数十億ドル規模のクリケット試合放映権も所有する見通しで、価格決定権や広告主への影響力が強まるとの懸念が生じている。

消息筋によると、独禁当局であるインド競争委員会(CCI)は水面下で両社に、統合に関して100項目前後の質問を行い、両社は10件弱のテレビチャンネルを売却する意向を伝えた。市場で圧倒的なシェアを持つとみられるインド現地語チャンネル関連の売却が含まれるという。