米大統領選挙グッズ戦争…ハリス「迷彩帽子」vsトランプ「赤色帽子」

AI要約

民主党が米国大統領選挙に向けてグッズ競争を展開している中、ハリスとワルツの迷彩帽子が注目されている。

ハリスキャンプは迷彩帽子の発売で100万ドル以上を売り上げ、その人気に応えてさらに関連グッズの販売を開始した。

ワルツ氏のファッションは「普通の米国人」をイメージさせ、トランプ氏との身なりの違いが有権者に与える影響も注目されている。

米大統領選挙グッズ戦争…ハリス「迷彩帽子」vsトランプ「赤色帽子」

米国大統領選挙を控えて民主党が本格的にグッズ(記念品)競争に参入して販売を始めた帽子が話題だ。

現地メディアはハリス(副大統領)-ワルツ(ミネソタ州知事)の帽子がトランプ前大統領の「MAGA(米国を再び偉大に)」帽子と競い合うことになるだろうと伝えた。

5日(現地時間)、ハリスキャンプはワルツ氏を副大統領候補に指名した直後、最初のグッズでとして迷彩帽子を発売した。カーキ色をベースにオレンジ色の文字でハリスとワルツの名前がプリントされたこの帽子の価格は40ドル(約5880円)だ。販売公式サイトは「米国で最も象徴的な政治帽子・米国製労組製作」としながら「購入すれば『ハリスビクトリーファンド』に寄付される」と説明した。

迷彩帽子はワルツ氏の「愛着帽子」としても知られている。ハリスキャンプ広報動画でワルツ氏がランニングメイトとして合流してほしいというハリス氏の電話を受けた時にこの帽子をかぶって登場するが、動画が話題になるとすぐに製作に着手した。

販売開始30分で準備された分量3000個がすべて売れた。ハリスキャンプは7日夜までに帽子の販売総額が約100万ドルに達すると明らかにした。帽子の人気に力づけられて、2日後ハリスキャンプは似たようなデザインのビール缶クーラーの販売も始めた。

ハリス氏に先立ちトランプ氏は関連グッズを選挙キャンペーンに積極的に活用してきた。選挙スローガンである「米国を再び偉大に(Make America Great Again)」と書かれた赤色の帽子が代表的だ。今年始めは399ドル相当のゴールドのスニーカーを製作して完売させた。

トランプ氏は昨年8月に選挙介入容疑などで起訴された時に撮影した「マグショット(被疑者識別用写真)」を活用したTシャツやマグカップなどを販売して2日で710万ドルを集めた。先月13日公開遊説中に銃撃を受けてからは射殺当時に血を流したまま拳を握って突き上げる姿をプリントしたTシャツや運動シューズなどを販売した。

◇「普通の米国人」ワルツvs「成功した事業家」トランプ

ワルツ氏の迷彩帽子ファッションは「普通の米国人」を連想させるという評価だ。24年間州防衛軍に勤務していたワルツ氏は普段から軍用ジャケット、キャップ帽子、ジーンズなどを好んで着用しているという。米政治専門メディア「ポリティコ(Politico)」は「ハリスキャンプが副大統領候補発表直後、迷彩帽子を公開したのは、ファッションが『ブルーカラー』有権者にどのような影響を及ぼすのかを熟知しているということを見せている」とした。

ワルツ氏は先月ハリス氏の遊説集会でも迷彩帽子をかぶって登場した。バイデン大統領がミネソタに訪問した時も迷彩帽子をかぶっていた。反対にトランプ氏を象徴する藍色のスーツと赤いネクタイは成功した事業家のイメージを現わすとポリティコは説明した。

ポリティコはワルツ氏が過去ロナルド・レーガン大統領のように装いを活用して有権者の心をつかんでいると分析した。レーガン大統領はチェック模様のシャツにカウボーイブーツを着用したが、このようなスタイルのおかげでレーガン大統領が中西部の田舎地域有権者にも訴えることができた。

一方、1981年から24年間州防衛軍に服務した経験を前面に出したワルツ氏は論争に巻き込まれた。共和党副大統領候補のJ・D・バンス氏(オハイオ州上院議員)はワルツ氏がイラク派兵を避けるために除隊したと主張した。バンス氏は過去に海兵隊に服務してイラク戦争に参戦した。これに対してワルツ氏は自身が所属した部隊が動員対象か分からず、下院議員選挙に出馬するために除隊したと説明した。