中国が独占する韓国のロボット掃除機市場、LGもサムスン相次ぎ出撃…「韓国製、AS・セキュリティに競争力」

AI要約

LGエレクトロニクスが20年ぶりにオールインワンロボット掃除機を発売。新製品は自動で完了する「オールフリーソリューション」や人工知能基盤の自動運転機能を備え、市場を牽引する中国企業に挑戦する。

市場をリードするロボロックに対抗すべく、サムスンとLGの参入に注目。LGの新製品は臭い問題の改善や合弁開発による特化能力などが特長。

ロボロックが市場を席巻する中、サムスン電子とLGエレクトロニクスの参入で市場構図が変化する可能性が高まっており、競争が激化する見込み。

中国が独占する韓国のロボット掃除機市場、LGもサムスン相次ぎ出撃…「韓国製、AS・セキュリティに競争力」

サムスン電子に続きLGエレクトロニクスも水ぶき掃除機能が含まれたオールインワンロボット掃除機を発売する。LGエレクトロニクスは11日、「LGロボキングAIオールインワン」を15日に発売すると明らかにした。中国企業ロボロックが掌握した韓国のロボット掃除機市場にサムスンとLGが相次いで挑戦状を出し激突が予想される。

LGエレクトロニクスがオールインワンロボット掃除機を発売するのは2003年にこの市場に参入してから21年ぶりだ。これまで韓国企業は臭いと衛生問題の懸念からごみの吸入と水ぶき機能を分離した製品を発売してきた。LGエレクトロニクスの新製品は清掃開始ボタンを押すか予約設定をしておけば、ごみ吸入と水ぶき掃除から洗浄、乾燥まで自動で完了する「オールフリーソリューション」を長所として打ち出した。最適なルートを探してマッピングする人工知能(AI)基盤の自動運転機能も備えた。1万パスカルの吸引力を備えたLGロボキングAIオールインワンは1分当たり180回回転するように水ぶき掃除機能を引き上げた。臭いの問題も改善した。今回の新製品はロボット掃除機分野に特化した能力を持つ中国のロボット企業シルバースターグループと合弁開発生産(JDM)方式で出てきた。

ロボット掃除機市場の強者は中国のロボロックだ。世界的市場調査機関ユーロモニターインターナショナルによると、ロボロックは2023年に世界販売台数1位を占めた。韓国でも上半期にシェア46.5%を記録するなど2021年から1位を守っている。業界ではサムスンとLGの加勢により市場の構図が再編されるか注目する。サムスン電子が4月に発売した「ビスポークAIスチーム」は発売1カ月で累積販売1万台を突破した。韓国企業は外国製ブランドの弱点であるアフターサービスとセキュリティの側面で競争力があるとみている。