NY外為市場=ドル軟調、 PPI伸び鈍化 翌日のCPIに注目

AI要約

ドルが対円で軟化し、主要通貨バスケットに対しても下落した。注目されているのは、米FRBの金融政策を巡る手がかりを得られる7月の消費者物価指数(CPI)の発表。

14日に発表された7月の卸売物価指数(PPI)は伸びが鈍化し、物価圧力が緩やかになっていることが示された。

市場は米経済の安定を見据え、CPIの伸び次第でドルの動向に注目している。

NY外為市場=ドル軟調、 PPI伸び鈍化 翌日のCPIに注目

[ニューヨーク 13日 ロイター] - ニューヨーク外為市場では、ドルが対円で軟化したほか、主要通貨バスケットに対しても下落した。米連邦準備理事会(FRB)の金融政策を巡る手がかりを得ようと、14日に発表される7月の消費者物価指数(CPI)が注目されている。

労働省がこの日に発表した7月の卸売物価指数(PPI、最終需要向け財・サービス)は前月比(季節調整済み)0.1%上昇、前年比2.2%上昇と、伸びは共に前月から鈍化。物価圧力が緩やかになっていることが示された。

これを受け、ドルは対円で軟化した。

マネックスUSAのトレーディング担当アソシエートディレクター、ヘレン・ギブン氏は、7月のPPIは市場で前向きに受け止められたとし、「14日発表のCPIの前兆のようなものと捉えられている」と指摘。「米経済のハードランディング(硬着陸)の可能性を巡って先週に引き起こされたパニックはかなり誇張されたもので、市場は現在は安定に向かっている」とし、「PPIに続きCPIの伸びも鈍化すれば、ドルは一段と下落する可能性がある」と述べた。

終盤の取引でドル/円は0.35%安の146.71円。

衆院財務金融委員会と参院財政金融委員会は13日の理事会で、株価乱高下や金融政策を巡る閉会中審査を23日に開催し、参考人として日銀の植田和男総裁の出席を要請することで合意した。

ドル指数は0.5%安の102.56。

ユーロ/ドルは0.61%高の1.0999ドル。

英ポンド/ドルは0.81%高の1.2869ドル。英国立統計局(ONS)が13日発表した4─6月の賃金上昇率はボーナスを除くベースで前年同期比5.4%。失業率は4.4%から4.2%に低下した。

ドル/円 NY午後4時 146.83/146.84

始値 147.54

高値 147.61

安値 146.60

ユーロ/ドル NY午後4時 1.0996/1.0997

始値 1.0922

高値 1.0999

安値 1.0923