ビール大手4社が増収 値上げ・円安効果 6月中間決算

AI要約

ビール大手4社の2024年6月中間連結決算は好調で、売上収益が増加した。

サントリーHDは主力ブランドの販売が伸び、アサヒグループHDは値上げや高価格帯商品の投入が功を奏し、通期業績予想を上方修正した。

キリンHDは新ブランドや酎ハイの業績がけん引し、サッポロHDは北米でのビール販売で円安効果が大きかった。

 ビール大手4社の2024年6月中間連結決算(国際会計基準)が13日、出そろった。

 値上げ効果や円安による追い風を背景に、サントリーホールディングス(HD)など全社で売上高に相当する売上収益が増加した。酒類や飲料の主力ブランドの販売が好調だった。

 サントリーHDは、ビール類の販売が前年同期を下回ったものの、ジン「翠」や主力の「サントリー天然水」の販売が伸びた。アサヒグループHDは、酒類や飲料事業で値上げや高価格帯の商品を積極投入したことが奏功し、国内外とも堅調。通期業績予想を上方修正した。

 キリンHDは、国内でビールの新ブランド「晴れ風」や、酎ハイ「氷結」などが業績をけん引。サッポロHDは北米でのビール販売で円安効果が大きかった。