銀行からアサヒビール社長に転じた樋口廣太郎は社内に染みついていた「負け犬根性」をいかに払拭させたのか
1987年に発売された「アサヒスーパードライ」が圧倒的な成功を収め、ビールの売り上げが好調な中、元アサヒビール社長の樋口廣太郎氏の功績が注目されている。
樋口氏はサラリーマン経営者として異例の経歴を持ち、1986年に就任した当時、アサヒビールは3位の座を死守する苦しい状況にあった。
アサヒビールは過去の栄光を失い、キリンやサッポロに次ぐ3位に低迷していたが、樋口氏のリーダーシップのもと、大阪の阪神タイガースの活躍にも助けられ、復活の兆しを見せた。