300万円を自己投資に回して1年で3000万円にした登録者23.1万人投資系YouTuber「それでも2~3年は投資の勉強が必要だった」

AI要約

ライオン兄さん(X:@okane_315)氏は、自己投資を300万円に回し、1年で3000万円に増やし、FIREを達成。現在はマネースクールの代表を務め、YouTubeチャンネルも運営している。

ライオン兄さんは経済学習に3年を費やし、米国のインデックスファンドや個別株への投資を開始。自らの仮説を検証し、経済の理解を深めた。

ライオン兄さんのマイルールは、余剰資金の投資、仮説の検証、リスク管理に重点を置いている。

300万円を自己投資に回して1年で3000万円にした登録者23.1万人投資系YouTuber「それでも2~3年は投資の勉強が必要だった」

 現在、株式、投資信託、仮想通貨など、投資対象は多種多様だ。しかし、資産形成の計画が不明確では、目標の資産額に到達するのは難しいかもしれない。

 今回フィーチャーするライオン兄さん(X:@okane_315)氏は、「300万円を自己投資に回して1年で3000万円」にし、その後FIREを達成。今は金融と起業に特化したマネースクール「Financial Free College」の代表を務めている。彼が運営するYouTubeチャンネル「ライオン兄さんの米国株FIREが最強」は23.1万人の登録者を誇り、年齢に応じた資産形成のアドバイスやそのほか有益な情報を発信している。

 みんかぶマガジン短期連載「人気投資系YouTuberが教える、資産形成の羅針盤」第1回は、彼の投資遍歴とマイルールについて話を伺った。

ーーまず、ライオン兄さんの投資遍歴について教えてください。

 最初はアベノミクスの初期に日本株の個別株に投資をしましたが、大きくは増えませんでした。その後、2018年に事業売却した後に投資講座でイロハを学び、それに加え、2~3年間は投資の学習に全力を注ぎました。

ーー具体的にどのような学習を行っていたのですか?

 いろいろな書籍を読み漁りましたが、さまざまな手法や考え方が存在するため、自分に最も合った投資方法を見いだすのに、約3年もの時間がかかりました。また、経済ニュースのWBS(ワールドビジネスサテライト)を毎日視聴し、世界の株価やブルームバーグもチェックしていました。

 経済については、最初は専門用語が難しく、日経新聞などを読んでも理解できませんでした。が、毎日触れ続けることで、2~3年後にはすべてがつながってきました。私もそうでしたが、最初は多くの人が経済のことを“点”でしか理解していません。例えるなら、NISAを活用して資産2000万円を築く必要はあることは理解できても、オルカンやS&P500の何が良いか?を理解せずに何となく投資しているといった具合です。

 私は、情報処理の講師をしていたことがあり、専門学生時代に「専門用語が多すぎて宇宙人の言葉に思えるかもしれないけど、聞いていたら徐々にわかるようになるから」と教えられました。その経験から「経済の世界も同じではないか?」という仮説を立て、検証してみました。

 その結果、米国が世界経済の中心であり、米国株が長期的に上昇していることに気づき、米国のインデックスファンドや個別株への投資を開始しました。すると、これまで理解できなかった日経新聞やWBSの内容が、徐々に理解できるようになりました。例えば、米国大統領選挙の結果が金利に影響し、それが株価に反映されるといった、金利と株価の関係性などですね、

ーー仮説どおりだったわけですね。

 ただ、私の場合は自分で学べる場所がなかったため、経済について理解するまでに約3年かかりました。普通の人が私のように、すべての時間を経済の勉強にあてられるわけではありません。

ーーつづいて、ライオン兄さんのマイルールについて教えてください。

 まず、余剰資金を投資に回すことですね。過度なリスクは避けつつ、チャンスがあると感じたら思い切ってリスクを取ることもあります。ただし、最初からフルスイングすることはありません。

ーー銘柄購入の際に意識されていることは?

 私が経済を学んだときと同様に、仮説を立てて検証します。そして、仮説が正しければ購入量を増やし、リスクを段階的に上げていきます。ですが仮説が誤っていた場合は、すぐに損切りして撤退します。