65歳以上のおひとりさま世帯が31.7%に。無職世帯「毎月3万768円の不足」

AI要約

日本においておひとりさまシニア世帯の増加傾向や家計収支の重要性について解説

厚生労働省の調査結果から、おひとりさま世帯の割合が増加している要因を考察

特に女性シニアのおひとりさま世帯が増加している背景について詳しく紹介

65歳以上のおひとりさま世帯が31.7%に。無職世帯「毎月3万768円の不足」

日本では、おひとりさまとして老後を過ごす人が年々増加傾向にあります。

おひとりさまとして老後を迎える場合、経済面や終活など、事前に準備・考えておきたいことが多くあります。

老後資金や終活の準備を進めるにあたって大切になるのは「老後の家計収支」です。

本記事では、おひとりさまシニア世帯の家計収支や貯蓄事情について詳しく紹介していきます。

最新データから「65歳以上のおひとりさま世帯の割合」や、増加傾向にある背景についても解説しているのであわせて参考にしてください。

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厚生労働省の「2023(令和5)年 国民生活基礎調査の概況」によると、65歳以上のおひとりさま世帯の割合は全体の31.7%を占める結果となりました。

●65歳以上の者がいる世帯の割合

 ・単独(おひとりさま)世帯:31.7%

 ・夫婦のみの世帯:32.0%

 ・親と未婚の子のみの世帯:20.2%

 ・三世代世帯:7.0%

 ・その他の世帯:9.0%

1986年時点では、おひとりさま世帯の割合は13.1%でしたが、2023年は31.7%と倍以上に増加していることがみてとれます。

おひとりさま世帯が年々増えている背景として、生涯未婚を選択をする人や熟年離婚をする夫婦が増えていることが要因としてあるのでしょう。

また、おひとりさま世帯の割合を男女別にみると、男性は35.6%、女性は64.4%と、女性のおひとりさま世帯が多い傾向にあります。

これは、男女の平均寿命が大きく関係しているのだとうかがえます。

厚生労働省が2024年7月26日に公表した「令和5年簡易生命表の概況」によると、男性の平均寿命が81.09歳なのに対して、女性の平均寿命は87.14歳。

このことから、男性のほうが先に亡くなる可能性が高く、結果的に「女性シニアのおひとりさま世帯」が増えていると考えられます。

上記から、夫婦世帯であっても老後におひとりさま世帯になる可能性は考えられるため、世帯状況に関係なく「おひとりさま世帯の場合の家計収支」のシミュレーションをしておくことが大切です。

次章にて、65歳以上のおひとりさま世帯の家計収支を確認していきましょう。