エヌビディア、ブラックウェル遅延にどう言及するか-11日CEO登壇

AI要約

投資家はエヌビディアの新半導体「ブラックウェル」のリリースを待ち、株価の下落に期待を寄せている。

ブラックウェルの技術的問題で出荷が遅れており、投資家は詳細な情報を求めている。

エヌビディアは懸念に前進し、ブラックウェルの出荷遅延に対処すると表明している。

エヌビディア、ブラックウェル遅延にどう言及するか-11日CEO登壇

(ブルームバーグ): 米エヌビディアの動向に神経をとがらせている投資家は、次世代人工知能(AI)半導体「ブラックウェル」のリリースが最近の株価下落に歯止めをかけるきっかけになると期待し、最新情報を待っている。

ブラックウェルは6カ月前に発表されたが、技術的な問題でリリースが遅れている。ジェンスン・フアン最高経営責任者(CEO)は8月、この半導体の収益化は近いと述べて市場を安心させようとしたが、一部の投資家は詳細な情報を望んでいた。広範なマクロ経済への不安も重なり、エヌビディア株は決算発表から15%下げた。

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フアン氏は11日、サンフランシスコで開催されるゴールドマン・サックスの会議で登壇する。ブラックウェルに関する疑問が重要な焦点となるだろう。同氏は現地時間午前7時20分(日本時間午後11時20分)からゴールドマンのデビッド・ソロモンCEOと話す予定だ。

他にポジティブな材料がなく、ハイテクセクター全体を襲う広範な懸念と相まって、ブラックウェルの出荷遅延はエヌビディアがあまりに速く、あまりに大きく上昇したとの懸念に拍車をかけている。

ザックス・インベストメント・マネジメントのクライアントポートフォリオマネジャー、ブライアン・マルベリー氏は、エヌビディアが市場の期待をうまく制御しているとしながらも、「特にブラックウェルの問題に関しては、もっとうまいコミュニケーションができただろう」と述べた。

バンク・オブ・アメリカ(BofA)のアナリストも同じ見解で、ブラックウェルの出荷準備に関する詳細がエヌビディア株回復の重要な材料だと先週のリポートで指摘している。

エヌビディアは2025年初めまでに事態を収拾できると表明しており、マルベリー氏は「なお予定通りに進んでおり、これ以上生産が遅れることはないと明確に伝えることができれば、短期的な不安をある程度は和らげることができるだろう」と述べた。