【部品取り車をぶった切り】ヘッド車もトレーラーも公認取得!「ライフピックアップ」の6輪生活
軽トラの部品取りをぶった切りトレーラーにしてカスタムした記事。
オーナーの愛情と手腕が光る、特殊な車検取得のエピソード。
ゆるカワな外観だけでなく、複雑な登録手続きも成功させたクルマの魅力。
部品取りをぶった切りトレーラーに!
車検も乗り越えランデブー
ステップバンのピックアップモデルとなる正式車名“ライフピックアップ”。
BASE CAR:ライフ ピックアップ(PA)/1974年型
その個体を白とミントグリーンのパステルツートンで塗り上げ、ファンシーな外観を構築。
合わせるホイールもピンクとブルーのパステルカラーが標準装備のクレージュ10インチをインすれば、車検パスな純正車高のままでも、可愛さまみれのレトロ軽トラのいっちょ上がりぃ~!
だが、ライフピック歴約40年(!!)。
これまでに何台ものピックと浮名を流してきたオーナーの手にかかれば、これくらいはまだ序の口だ。
部品取り用として買ったピックアップをなんとか有効活用できないものかと思案した挙句に、リアから真っ二つに切って、本体の後ろをトコトコくっついてくるトレーラーにしちゃったのだ!
しかもこのトレーラー、何がスゴいって、車検の取り方がエゲツない。
通常トレーラーというのは、引っ張る側の性能を加味した上で、「このクルマでしか引っ張れないよ~」という牽引車両の型式が車検証に記載される。
でも、これだと融通が効かないので、牽引車が壊れても別のクルマで引っ張れないし、クルマを買い替えるたびに車検を取り直さないとダメになる。
そこで、「重量やブレーキの基準値をクリアできたら、どのクルマで引っ張ってもいいよ~」という制度が新たにできた。
これが俗に「950登録」と呼ばれるモノで、このピックはトレーラー側で「ライフピックでしか引けない」車検を取りつつ、ライフピック側でも950登録をクリアした。
つまり、どっちも適合条件に合致している、相思相愛のカップルなのだ♥
ゆるカワなルックスだけにあらず、登録上の難問も自力で突破するとは、オーナーのライフピックに対する愛は本物中のホンモノだ!
『カスタムCAR』2019年6月号掲載
(記事中の内容は掲載当時のものを主とし、一部加筆したものです)