インド暗号資産取引所ワジールX、2億3500万ドルのハッキング被害後の全取引を取り消すと発表

AI要約

インドの仮想通貨取引所WazirX(ワジールX)が、出金停止後の全取引を取り消す計画を発表。

サイバー攻撃により2億3500万ドル相当の暗号資産が流出し、復元作業が数日かけて行われる。

エリプティックは北朝鮮に関連するハッカーによる犯行と推測。

インド暗号資産取引所ワジールX、2億3500万ドルのハッキング被害後の全取引を取り消すと発表

インドの暗号資産(仮想通貨)取引所WazirX(ワジールX)が、7月18日午後1時(IST)に行った出金停止後の全取引について取り消す計画を8月8日発表した。

発表によれば、全ユーザーのポートフォリオは出勤停止時点の残高に復元されるとのこと。この復元作業は今後数日かけて行われるという。なお影響を受けるユーザーへは、対象となる取引に関するメールが送られるとのことだ。

ワジールXは「この決定は軽々しく行われたものではなく、2024年7月18日に発生したサイバー攻撃の結果生じた異常事態を受けて、当社のプラットフォームの完全性を保護し、ユーザーの皆様に公平な結果をもたらすことを目的としている」と説明している。

ワジールXでは7月18日、同社が複数保有するマルチシグウォレットのうちの1つにセキュリティ侵害が発生。同ウォレットから2億3500万ドル相当の暗号資産が不正流出したという。

またブロックチェーン調査会社の英エリプティック(Elliptic)の調査によると流出資産の内訳は、約9,670万ドル相当のシバイヌ(SHIB)、5,260万ドル相当のイーサリアム(ETH)、1,100万ドル相当のポリゴン(MATIC)、760万ドル相当のペペコイン(PEPE)、570万ドル相当のUSDT、470万ドル相当のフローキー(FLOKI)、そして5,670万ドル相当のその他銘柄であると報告されている。

ちなみにエリプティックはオンチェーン分析等の情報から、今回の犯行が北朝鮮に関連するハッカーによるものであると推測している。