TSMC第3工場を誘致へ 8月中に熊本知事が訪台「意欲示したい」

AI要約

熊本県の木村敬知事はTSMCに第3工場建設を誘致する考えを示し、台湾訪問も予定。

TSMCはすでに熊本に第1、第2工場を建設中。第3工場は2021年に検討を始めている。

木村知事は企業の投資を考慮し、県として整備方針を進めていく意向を示す。

TSMC第3工場を誘致へ 8月中に熊本知事が訪台「意欲示したい」

 熊本県の木村敬知事は8日の記者会見で、世界的な半導体メーカーの台湾積体電路製造(TSMC)に対し、県内での第3工場建設を誘致する考えを示した。今月25日から台湾を訪れ、同社の幹部に面会する予定も明らかにした。県として「準備を整えていることを説明し、意欲を示したい」と語った。

 2021年に熊本進出を決めたTSMCは、生産子会社のJASMが菊陽町に第1工場を建設し、年内に量産を始める。隣接地で用地造成が進む第2工場も27年末までに稼働を始める予定だ。第3工場については今年6月、TSMCのシーシー・ウェイ会長が、水資源の管理など地元の理解を前提に、熊本県内での建設も検討する考えを示していた。

 木村知事は記者会見で「企業の投資は先を見すえて動く。仮に3年後に第3工場の建設を始めるなら、2年後くらいまでに意思決定があるのではないか」と指摘。渋滞対策など、県として進める事業環境の整備方針を「しっかり訴えていきたい」と述べた。(渡辺淳基)