米GM、自立可能な中国事業の構築に引き続き注力=CFO

AI要約

GMは中国における競争に直面しながらも、収益性の高い自立可能な事業を構築する方針を示す。

投資家の目も厳しくなる中国事業に対し、GMは事業再編を通じて支出削減を図る。

GMは中国での損失に失望を覚えつつも、自動車アナリストから電気自動車生産への資金投入を求められる。

米GM、自立可能な中国事業の構築に引き続き注力=CFO

[8日 ロイター] - 米自動車大手ゼネラル・モーターズ(GM)は8日、中国において地元ブランドとの厳しい競争に直面しながらも、収益性の高い自立可能な事業の構築に注力する方針を明らかにした。

ポール・ジェイコブソン最高財務責任者(CFO)は、JPモルガンが主催した自動車関連の会議で、中国で外部からの資本を必要としない安定したキャッシュフローの維持に全力を傾けていると述べた。

また、GMの中国事業に向ける投資家の目も厳しくなっている。中国事業はこの10年で利益を生み出す原動力から財務を圧迫する要因へと変化している。

同社は先月、中国合弁事業の提携先と協力して事業再編に取り組むこととし、支出を削減する計画を示した。

ジェイコブソン氏はGMの中国事業は良い資産になり得るとしながらも、何らかのリストラが必要なことを再確認した。その上で「GMが中国でもうけを出すのに苦労しているとの考えは、必ずしも受け入れられない」と語った。

著名な自動車アナリストは6月、米自動車大手3社に対し、中国から撤退して、コストのかかる電気自動車(EV)生産に充てる資金を確保するよう求めた。

GMは第2・四半期、中国で1億0400万ドルの損失を計上。幹部らが黒字を見込んでいるとしていただけに失望が広がった。