〔NY外為〕円、146円台後半(7日)

AI要約

ニューヨーク外国為替市場では、円相場が1ドル=146円台後半に下落し、円安・ドル高の動きが続いた。

日銀副総裁の発言を受けて円売り・ドル買いが進行し、米長期金利の影響もあり円安が加速した。

新規材料不足の中、為替市場は様子見の姿勢を示し、円相場は146円台後半~147円台後半で推移した。

 【ニューヨーク時事】7日のニューヨーク外国為替市場では、海外市場の円売り・ドル買いの流れを引き継ぎ、円相場は1ドル=146円台後半に下落した。午後5時現在は146円62~72銭と、前日同時刻(144円30~40銭)比2円32銭の大幅な円安・ドル高。

 日銀の内田真一副総裁は7日、北海道函館市での講演で、先行きの金融政策に関して「当面、現在の水準で金融緩和をしっかりと続けていく必要がある」との見方を明らかにした。追加利上げを急がない慎重姿勢を示したことから、東京市場では一気に円売り・ドル買いが進行した。この流れを引き継ぎ、ニューヨーク市場では147円21銭で取引を開始。米長期金利の上昇を背景にした円売りも出て、終日円安・ドル高地合いが続いた。

 ただ、この日は主要な米経済指標の発表がなく、新規材料に乏しかった。様子見気分が強く、円相場は146円台後半~147円台後半のレンジ内での値動きとなった。

 翌8日にはリッチモンド連邦準備銀行のバーキン総裁の発言機会を控えており、市場では米連邦準備制度理事会(FRB)の今後の金融政策の方向性を見極めたいとの思惑が広がっている。

 ユーロは同時刻現在、対ドルで1ユーロ=1.0917~0927ドル(前日午後5時は1.0926~0936ドル)、対円では同160円29~39銭(同158円12~22銭)と、2円17銭の大幅な円安・ユーロ高。