【サンリオ、フードアンドライフカンパニー、キヤノン】「総悲観は買い」か「休むも相場」か? 日経平均乱高下の局面でチェックしておきたい好決算銘柄3選

AI要約

8月に入り、日本の株式市場は史上最大の下落幅を記録し、翌日には急反発する激しい値動きが続いている。

最近の好決算銘柄として、キャラクター商品やテーマパーク運営など幅広い事業を展開する企業が紹介されている。

市場の乱高下の影響を受けつつも、好決算を出している企業の今後の株価動向に注目が集まっている。

【サンリオ、フードアンドライフカンパニー、キヤノン】「総悲観は買い」か「休むも相場」か? 日経平均乱高下の局面でチェックしておきたい好決算銘柄3選

 8月に入り、日本の株式市場は史上最大の下落幅を記録。その翌日には日経平均株価が3000円以上急反発するなど激しい値動きが続いている。そうした中で注目しておきたい好決算銘柄にはどのようなものがあるのか。個人投資家、経済アナリストの古賀真人氏が解説する。

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 8月に入り日本の株式市場は、史上最大の下落幅を記録した。日銀の利上げ、アメリカの雇用統計での景気悪化懸念といった日米の経済イベントが同時発生し、相場の大きな暴落を招くこととなった。

 まさに今ここで冷静にマーケットを観るべきだろう。乱高下最中は当然「休むも相場」の格言通り、静観することも大切だ。

 日本では決算シーズンが本格化しており、次の「出動」のタイミングのためにも、直近決算で素晴らしい業績を出した銘柄をチェックしておくことも必要だろう。

 今回は相場が落ち着いたタイミングで投資を考えたい、直近決算で好決算を出した銘柄を3つ紹介する。

「ハローキティ」などのキャラクター商品の企画と販売、版権ビジネス、テーマパーク運営を行っている同社が、8月2日の引け後に2025年3月期第1四半期決算にて好業績を発表した。

 業績面では前年同期比で売上高+42.3%、営業利益+80.2%、経常益+83.6%、純利益2.1倍という大きな成長を果たし、上期、通期の業績について大幅な上方修正を行った。

 この第1四半期の業績躍進を説明する内容が公開されており、修正理由としては「国内の店舗・テーマパークでは、社内施策が順調に進んだことに加え、国内客・外国人観光客による人流の活発化に伴い客数が大幅に増加し、売上高が期初計画を上回って推移」「ライセンス事業におきましても、国内・海外ともに引き続き複数キャラクター展開等の戦略的な施策が奏功し、特に北米や中国における業績が牽引するかたちで売上高が期初計画を上回りました」と発表している。

 8月に入ってからの株価は市場乱高下の影響を大きく受けているが、特筆すべき好決算を出してきただけに、今後の株価動向には大いにチェックしておきたい。