独プーマ、通期利益見通しの上限引き下げ 輸送費増加などで

AI要約

ドイツのスポーツ用品大手プーマが利益見通しの上方修正を下方修正し、株価が下落した理由について説明。

最新の見通しでは輸送費増加や為替レートの逆風、中国における消費者心理の弱さなどが影響している。

アルネ・フロイントCEOは、貨物市場の厳しさや輸送コストの増大を主な要因として挙げている。

独プーマ、通期利益見通しの上限引き下げ 輸送費増加などで

Linda Pasquini

[7日 ロイター] - ドイツのスポーツ用品大手プーマは7日、利払い・税控除前利益(EBIT)の通期見通しレンジの上限を引き下げた。輸送費増加や為替レートの逆風、中国における消費者心理の弱さなどを理由に挙げている。

最新のEBIT見通しは、従来の6億2000万─7億ユーロから6億2000万─6億7000万ユーロに修正された。

これを受け、プーマの株価は一時6年ぶりの安値に沈んだ。

アルネ・フロイント最高経営責任者(CEO)は「貨物市場が年初時点の想定よりも厳しくなっており、下半期のコスト増大につながっている」と説明。紅海の輸送ルートが使えないことによる制約で繁忙期の料金が跳ね上がったことなどの影響も指摘した。

第2・四半期の為替レート調整後の売上高は2.1%増の21億2000万ドル。欧州・中東・アフリカ地域は4.3%減だった。中国はオンライン通販が伸びて7.6%増となったが、年内は消費者心理の低迷が続くとみている。