川崎重工業社長「うみ出し切る」 海自の裏金捻出問題でメッセージ

AI要約

川崎重工業の橋本康彦社長は、海上自衛隊の潜水艦の修理契約に裏金問題が発覚し、コンプライアンスとガバナンス体制の再構築に取り組むメッセージを発信。

橋本氏は過ちを認め謝罪し、防衛省向けの受注への影響は否定。

会社は25年3月期の受注額予想を上方修正し、堅調な業績見通しを示唆。

 川崎重工業の橋本康彦社長は6日、海上自衛隊の潜水艦の修理契約に絡み裏金を捻出した問題で「本件を機にうみを出し切る覚悟でコンプライアンス(法令順守)、ガバナンス体制の再構築に取り組む」とのメッセージを出した。2024年4~6月期連結決算のオンライン説明会で山本克也副社長が代読した。

 橋本氏はメッセージで「ご心配をかけ、改めて心からおわび申し上げる」と陳謝した。山本氏は、防衛省向け受注への悪影響は「現在のところは考えていない」と説明。同日発表の決算関連資料では、25年3月期の受注額の予想を従来より625億円上方修正し、6515億円とした。